食の宝をめぐって未来のバラ寿司にチャレンジ!≪じぶんで考える食の学校≫

イベントレポート

【DAY-2】山の宝をめぐって晴寿司づくりに備えよう!

2023.12.7 UP

DAY-2スタート!

プログラムDAY-2が始まりました。今日は県北の真庭市を中心に体験していきます。

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朝ごはんは、林さん夫妻にご用意いただいたご飯とスクランブルエッグ、豚汁です。しっかり食べてこの後の体験に備えます。

おいしいお米ができますように!里海米体験

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まだ霧が立ち込める朝8時。まず訪れたのは、里海米を育てているお米農家、神尾(じんお)さんの田んぼです。ここでは、昨日訪問した卜部産業の牡蠣殻肥料を使って「里海米」が作られています。実は昨日の夕食、今日の朝食で食べたご飯もこの里海米です!
神尾さんから改めて、牡蠣殻肥料を使った場合と使わない場合の根の張り方の違いを解説していただきました。

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各チームにひとつずつ、昨日自分たちで砕いて作った牡蠣殻肥料の入ったバケツが配られます。広大な田んぼを走り回りながら肥料をまいてもらいました。バケツが空になると「もう一回やりたい!」とおかわり。

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その後、トラクターを使って一気に肥料をまいていく様子を見学。神尾さんはここ以外にもたくさんの田んぼを持っています。
そして少し移動し、田んぼの脇を流れる旭川へ。田んぼにまいた牡蠣殻肥料の栄養は土を通って川に流れ、海に運ばれ、豊かな海を作り出します。こうして海と山をつなぐ「循環」が生まれることを教えていただきました。
昨日の牡蠣殻肥料づくり体験、今日の田んぼにまく体験、そして食べるという体験を通して、里海米の循環を感じてもらえたのではないでしょうか?

蒜山のジャージー牛

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バスに揺られ次に向かったのは、蒜山ジャージー牛の牛舎。つぶらな瞳のジャージー牛が出迎えてくれます。今回ご案内いただくのは、蒜山で酪農を営む丸山さんです。牛はストレスを感じると鳴くそうですが、ここの牛たちはとっても静か。大切に育てられていることがわかります。

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まずは、ジャージー牛に牧草をあげる体験。普段は短い牧草をあげているそうですが、今回は特別に長い牧草をあげます。長い牧草は牛にとってのごちそうとのこと。
牛たちに牧草をあげた後は、かっこいいトラクターに乗せてもらったり、おがくずの山を触らせてもらったりしました。

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通常の酪農では牛のエサは海外から輸入する場合が多いそうですが、ここでは蒜山で作られた牧草やとうもろこしを使用しているそう。その牧草も牡蠣殻肥料や牛のうんちなどをはじめとした自然な肥料で育てられています。ここの牛たちが臭くないのは自然なものを食べているからなんだよと説明していただきました。

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最後に、蒜山酪農農業協同組合の有冨さんからご提供いただいたゴールデンミルクを飲みます。濃厚な味わいが特徴の蒜山ジャージー牛乳、いかがだったでしょうか?

真庭市ならではのお昼ご飯

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昼食は八束コミュニティーセンターで、真庭あぐりガーデン十字屋商店さんのおむすび弁当とお味噌汁をいただきます。

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真庭あぐりガーデンでは食と循環を軸にした取り組みが行われており、このおむすびにもバイオ液肥で育てた「循米(めぐりまい)」が使われているそう。デザートには蒜山ジャージー牛の白桃ヨーグルトもいただきました。

蒜山こだわり大根の収穫体験

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DAY-2の最後に訪れたのは、広大な大根畑。今回ご協力いただいたのは蒜山の大根農家、井藤(いとう)さんです。夏には蒜山大根、冬にはこだわり大根を育てられています。今畑で育てられているのはこだわり大根。蒜山の寒冷な気候により大根が甘くみずみずしくなるのだとか。今回は大根収穫体験をさせていただきます。

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抜いた大根の長さにみんなびっくり!井藤さん曰く、今年の夏は暑く、台風も来なかったため大根が長くなったのだとか。抜いた大根は1人1本持ち帰り、家族で食べてもらいます。
また井藤さんからは、農家の現実についてのお話もしていただきました。蒜山の大根農家が昔と比べてとても少なくなってしまったこと、大根を育てるためにかかる費用は上がっているのにもらえるお金は増えないこと、大根のように大きい野菜は一本丸ごとで買われなくなってきていることなど…ちゃんと農家の厳しい面も知ってほしい、とメッセージをいただきました。

最終晴寿司カイギ!

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真庭市の落合総合センターに到着。DAY-3の晴寿司づくりでも使用する会場です。今日はここで晴寿司カイギと夕食づくりワークショップを行います。
そして、美作大学調理師会から4名の学生さんに来ていただきました。各チームのサポートをしてくれる心強いメンバーです。
昨日の晴寿司カイギで決まったメニューをどう作るか、学生さんのサポートのもと役割分担を決めていきます。最後に紗里さんのチェックを受けて各チームレシピ決定!

大根を使った夕食づくりワークショップ

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今日の夕食づくりワークショップでは、先ほど収穫してきたこだわり大根を使って大根と鶏の照り煮を作りました。レシピに従って、学生さんと一緒に作っていきます。
このワークショップで、支えてくれる美作大学の学生の方々と子どもたちの距離が縮まり、また翌日の晴寿司づくりに向けて子どもたちにとって調理の良い練習になりました!

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全チーム完成!学生のみなさんと一緒にいただきます。このご飯も、今日体験してきた里海米です。
これにてDAY-2は終了!産業学習館に戻り翌日に備えます。