【DAY-1】海の宝をめぐって晴寿司のメニューを決めよう!
DAY-1スタート!
岡山プログラムDAY-1が始まりました。朝8時30分、児島観光港に集合します。
船に乗り込み、親御さんに見送られながら出航。初めの目的地である本島へ向かいます。次に親御さんに会えるのは、最終日の晴寿司づくりの会場です。
途中、瀬戸大橋の下をくぐり抜けます。霧も晴れてきて本島に到着する頃には青空が広がっていました。
本島は、ちょうど岡山県と香川県の中間にある島です。かつて塩飽(しわく)水軍の根拠地であった本島には、今でも歴史的な街並みが残っています。
本島で釣り&さばき方体験!
今回お世話になるのは、魚の魅力や魚食文化・島の魅力などを伝える取り組みをしている本島さかな部のみなさんです。部長の大石さんのご案内のもと、まずは釣りスポットに向かいます。
ライフジャケットを着て、エサの付け方、釣竿の使い方を教わります。今回エサはゴカイとエビを用意していただきました。横一列に並んで魚が釣竿にかかるのを待ちます。
第1号はフグ!小さいタイも釣れました。小さい魚は海に帰してあげます。
そして終了間際、なんと大物が!ビラという珍しい魚とのことで、ここまで大きいものは島民でもなかなかお目にかかれないそう。
釣りの次は魚さばき方体験です。軍手をつけ、本島さかな部の方に教えていただきながらタイを三枚おろしにしていきます。
お昼ご飯は、先ほどさばいたタイ、あら汁とご飯、チヌのお刺身です。タイとチヌをお刺身で食べ比べてもらいました。チヌは鮮度が落ちるのが早いため、本来は獲れても海に帰してしまうことが多い魚ですが、新鮮であればお刺身でもおいしくいただくことができます。
現在、チヌは養殖中の海苔や牡蠣の赤ちゃんを食べてしまうため、瀬戸内海の漁師さんたちを困らせる存在になっています。これまでは海に帰していたチヌですが、積極的に食べることが未来の瀬戸内海を守ることにもつながるのです。
先ほど釣れたベラも光畑さんにさばいていただきお刺身に!地元民でもお刺身で食べられることはほとんどないのだとか。貴重な経験になりましたね!
本島さかな部のみなさんに見送られながら本島を後にします。お世話になりました!
再び瀬戸大橋をくぐって本土へ。
牡蠣殻肥料について知ろう!
バスに乗って次に向かったのは瀬戸内市の卜部(うらべ)産業株式会社です。岡山県は牡蠣の生産量が全国3位。卜部産業ではそこで出た牡蠣の貝殻を使って、農業の肥料や家畜の飼料を作っています。今回ご案内いただくのは卜部産業の佐藤さん。
みんなでヘルメットをかぶって見学開始!
まずは敷地内に高く見上げられた白い山を登ります。山に近づくと、大量の牡蠣の殻でできていることがわかります。牡蠣殻を山のように高く積み上げ、定期的にかき混ぜて乾燥させているとのこと。
次に2班に分かれ、順番に工場見学と牡蠣殻肥料づくりを行なっていきます。
乾燥させた牡蠣殻から金属やプラスチックなどのゴミを取り除く工程や、巨大ハンマーでの粉砕、袋詰めする様子などを見学させていただきました。
ここで作られた牡蠣殻肥料・飼料が全国へと運ばれていきます。
そして牡蠣殻肥料づくりにチャレンジ!農家さんが踏んでケガをしないように、ハンマーを使って牡蠣殻をできるだけ細かくします。砕いた牡蠣殻をふるいにかけて、手作り牡蠣殻肥料の完成!
最後に、卜部産業で作られている牡蠣殻肥料・飼料の違いや、お米に牡蠣殻肥料を使うとミネラルをはじめとした栄養分によって根張りが良くなり、台風などの被害に強い稲に育つことも説明していただきました。岡山では今この牡蠣殻肥料で作られたお米を「里海米(さとうみまい)」としてブランド推進しています。海の牡蠣が肥料になり、その肥料で丈夫なお米が作られるのですね。今回の晴寿司づくりで使うご飯や、宿泊所で食べるご飯もこの里海米です!
夕食づくりワークショップと晴寿司カイギ
バスで県南から県北まで横断し、真庭市にある久世産業学習館やまびこに到着。DAY-1とDAY-2はここで宿泊することになります。
宿に着くと、今回晴寿司のメニュー開発にご協力いただく林さんご夫妻が登場。
また、人参農家の清友さんがいらっしゃって人参100%ジュースを差し入れていただきました!
エプロンに着替えて夕食づくりワークショップスタート。葉物野菜の洗い方やきゅうり・トマトの切り方などを林さんご夫妻から教えてもらいます。手分けして盛り付けたら完成!
DAY-1の夕食は自分たちで作ったサラダと、林さん夫妻に作っていただいた和風出汁カレー、清友さんからいただいた人参ジュースです。
晴寿司カイギでメニューを決めよう!
夕食が終わったらいよいよ晴寿司カイギ。DAY-1のカイギでは、キックオフでの宿題を持ち寄り、どんな晴寿司にするのかチームで話し合って1案にしぼってもらいます。
個性あふれる宿題の数々。ここからどんな風にまとまっていくのでしょうか?
林さん夫妻も加わって、「これを実現するならこの食材を使うのはどう?」など、料理人の視点からアドバイスをいただきます。
そして各チーム、メニューと使用食材が決定!
これにてDAY-1は終了となります。