photo NAOKI MIZOBATA
【2日目はリベンジ取材!】自分にしか伝えられないニュースって?
11月22日、取材2日目。
4人の生産者のところへ、もう一度取材にお邪魔します。
まずはリベンジ取材へ!
前日の振り返りを踏まえて、生産者の方々に再度質問をするこども記者。
「さぬきキウイっこを手でちぎる理由は何?」
「まるく農園で作っている、早生、極早生、晩生みかん。一番育てやすいのはどれ?」
「大変なのに、醤油を長期熟成させるのは何故?」
自分が興味を持ったことを、自分にしか作れないニュースにするために、どの取材先でも前日よりも鋭い質問が飛び交いました。
自分が伝えたいことは何だろう?
取材から戻った記者たちを迎えたのは、前日ビデオ会議で取材報告をした下村先生。
明日の発表会に向けて、「自分が伝えたいこと」を考えます。
発表会の持ち時間は、たった1分。
取材した4名の生産者の話全てを紹介することはできないので、思い切って「一番伝えたいこと」以外を捨てる勇気も大事。伝えたい事が2つあるなら、それぞれの話を短くても分かりやすいようにする必要があります。
最終的に目指すのは、発表を聞いている人に「きちんと伝える」こと。
大事になるのは、「目」「耳」「心」の3つ。つまり、「目」で写真を見せる、言葉を「耳」に届けること。そして一番大切なのは「心を震わせる」こと。
下村先生も新人アナウンサーの時代に、先輩に「音声として鼓膜は振るえるけど、心が震えない!」と叱咤された経験を交えて話してくれました。
どうすれば、聞いている人の心を震わせられるのでしょうか。
下村先生は、「簡単!伝える自分たちの心が震えていれば、聞いている人の心も震えます。自分たちの『聞いて!』というワクワクした気持ちが、絶対に相手に伝わる!明日の発表会に向けて、伝えたいことを、どのように伝えるか、整理してみましょう。」と記者の気持ちを盛り上げます。
絵コンテを作ってみよう!
発表会では、自分で撮影した写真を投影しながら発表します。
どの写真を見せながら、どんな説明をすると聞いている人が分かりやすいのか―発表内容の設計図となる絵コンテを考えてみることにしました。
自分が伝えたいことの整理をするこども記者たち。
伝えたい事が多すぎる!と悩む記者、どの写真を使うのが良いか悩む記者。
やる気サポーターの先生方も、相談に乗ったり、気付きを得る質問をしたり、記者を徹底サポートします!
“伝える”ために大切なことは?
明日は、今日考えた絵コンテを元に、発表用の原稿を作ります。
最後に下村先生から、ニュースを作る上で最も大切なことを教えてもらいました。
「これで伝わるかな?」という、聞く人への思いやり
発表を聞く人にとっては、初めて知る情報ばかり。
聞く人の立場になって考えて、「何が足りないだろう?どう説明すればもっと分かりやすくなるかな?」という思いやりを持ってほしい。
「勘違いされないかな?」という、取材した人への思いやり
自分には悪気がなくても、聞いている人に「え?」と思わせてしまうと、取材に協力してくれた人に申し訳ない。情報を発信するときには、勘違いされないように、慎重に言葉選びをしましょう。
「正解はありません。自分が伝えたいことが“正解”です!」
「何かを伝えるときに、大切なのはテクニックより思いやりです。これはプロの記者でも同じ!聞く人のことを考えながら、明日最高のニュースを作りましょう!」
いよいよ明日は、香川県社会福祉総合センターにて、保護者の皆さんの前での“香川の食のニュース”発表会。
その様子は、次のレポートにてご報告致します!
11月、香川県の小学生を対象に行われた体験型プログラム「じぶんで考える食の学校」。
子どもたちが普段、当たり前に口にしている「食材」の産地を訪ねて、生産者を取材。発見したことを「ニュース」にして伝えました。