番組審議会Corporate Profile
第514回 瀬戸内海放送番組審議会
-
開催日
- 2021年7月27日(火) 午後3時~午後4時
-
内容
-
報告事項
6月度視聴者応答状況、その他
審議テーマ『第90回系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題』について “ジェンダー平等のためにテレビのできること”
-
報告事項
-
出席委員
-
- 野﨑 泰彦 委員長
- 藤原 加奈 副委員長
- 西崎 明文 委員
- 合田 恵梨子 委員
- 犬養 拓 委員
- 木下 幸治 委員
- 本田 晃子 委員
- 泉谷 麻紀子 委員
-
-
主な意見
-
『第90回系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題』について “ジェンダー平等のためにテレビのできること”
- 日常的な価値観が以前の基準では通用しなくなった。育児・介護は女性だけの問題ではなく、家庭と仕事を両立させながらキャリアアップできる社会を望む。
- テレビ番組はジェンダーバイアスが強い。報道番組では男女比が50:50に近づいているが、まだまだMCは男性で女性はアシスタント的扱いであることが多い。オリンピックでも、女性選手に限って「美人○○選手」と形容されるが、テレビ番組の責任は重い。グローバルスタンダードで考えると、男性の変容が必須となる。
- ジェンダーについて、視聴者はどう考えているのか?視聴者の立場として、ジェンダー平等のイメージがはっきりしていない。日本の社会環境が、今対応できていない。環境・地域に関わらず、番組・報道に多くの要素を取り入れて鈍感な人に理解を与えてほしい。視聴者の一人一人に問いかけていくような番組がつくれないか。
- テレビにできることは、大きな教育。3歳~5歳向けにフラットな価値観の番組を作って欲しい。幼児向け番組には差別的な内容がたくさんある。大人に対する啓蒙啓発を行うよりも、まだ価値観が固まっていない幼児に対して教育を行うほうが将来的なことを考えると効果が高い。
- テレビを見ていて感じることは、司会は、男性は幅広い年齢層なのに対して、女性は若い年齢の方が多く違和感を覚える。テレビ番組からジェンダーギャップが刷り込まれている。真の男女平等社会とは、みんなが同じ共通意識を持つこと。
- ジェンダーギャップ指数1位の国はアイスランドで日本は120位。世界のジェンダー平等推進国の事例を報道して欲しい。アイスランドの人々がどう生活し、どのように考えているか、また環境や価値観についても知りたい。世界的な動きに合わせて日本もジェンダーフリーになっていくべき。
- ジェンダー問題に過剰反応をして、言葉狩り的な風潮を危惧する。ジェンダー平等を押し付ける報道はどうかと思う。例えば、女性が外で仕事し、男性が家事をするという設定のドラマがあったが、視聴者から自然に共感してもらえる情報発信の方法もあるのではないかと思う。
- 放送業界は依然として男性社会と聞く。男性の意識を変えていくのは大変である。女性だけではなく、男性にとっても働きやすい環境を整えるは難しい。報道の在り方として、一つの意見を強調するのではなく、色々な視点からの意見を取り上げて報道をして欲しい。
以上
-
『第90回系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題』について “ジェンダー平等のためにテレビのできること”