番組審議会Corporate Profile
第504回 瀬戸内海放送番組審議会
-
開催日
- 2020年7月17日(金) 午後3時~午後4時
-
内容
-
報告事項
6月度視聴者応答状況、その他
審議テーマ『第89回系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題について「新型コロナウイルス報道とテレビの役割」』
-
報告事項
-
出席委員
-
< 出席委員 > < レポート出席委員 > - 尾﨑 勝 委員長
- 田代 健 副委員長
- 藤原 加奈 委員
- 磯打 千雅子 委員
- 野﨑 泰彦 委員
- 桝井 政則 委員
- 西崎 明文 委員
- 徳永 夕子 委員
-
-
主な意見
-
『第89回系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題について「新型コロナウイルス報道とテレビの役割」』
- デマや根拠の無い情報が氾濫しているなかで、冷静に何が起きているかを伝えることで、世の中の沈静化を図ることがテレビの大きな使命であると感じた。また、感染者が悪いわけではなく、やむを得ないことであるので是非、犯人探しのような報道はやめてほしい。
- コロナ報道で、放送メディアの果たした役割は大きい。どこまでがファクトで、どこまでが個人的な意見かなど、分かりやすくする必要があると感じた。視聴者に断言できる部分とできない部分を分かりやすく提示することが必要であると思う。
- 質のいい専門家の意見を取り入れ、多面的な観点で、ファクトを明らかにし、事実に基づく報道をしてほしい。ファクトには見たくない嫌な事実もあると思うが、事実は事実として確認し、伝えるべきものは伝える必要がある。是非役に立つテレビであってほしいと感じた。
- コロナ関連のテレビ報道は、これまで社会のなかで課題だったものを露呈してくれた。コロナにより、集まって会話ができない状況のなかで、テレビを通じて、インターネットやスマートフォンを使わない高齢者の方や、その他多くの人に情報を届けることができた。どのような状況でも多くの方に情報を伝えられるという意味で、テレビは強い媒体であると感じた。
- テレビへの期待が大きい時期だからこそ、ひとつひとつの情報を報道することで、社会にどういう影響を与えるのかを真剣に考えて、今こそ、テレビの役割、地方局の役割を真剣に考えていくべきである。視聴率を意識することよりも、視聴者との信頼関係を構築することを優先すべきだと感じた。
- 新型コロナウイルスの問題だからといって報道機関が身構える必要はない。地震、津波、水害、ペスト、ハンセン病など、人間にとって不幸なことはこれまでも沢山あった。コロナに限らず、あらゆる不幸な問題をどう報道するか、報道機関の人には日々研鑽と事実を正確にとらえる能力、どういう専門家を選択すべきかを、常に意識してほしいと感じた。
- 家賃補助の問題など、問題を掘り下げるとどのような政策が、本来するべき政策なのか、報道機関は弱者がどこに困っているかをもっとクローズアップし、表に出し、本質を報道する必要がある。非常時であるからこそ、よりうけ狙いの報道は慎んでいただきたい。今後コロナの報道は長期戦になり、ますます報道機関としての役割は大きくなると思う。
- 報道は、正確で迅速に公平でなければならないと思う。感染拡大の中、スタッフの多くの努力によって取材や制作をされた事と思うが、今後も続くコロナ禍で、今一度、視聴率を求めて過激な表現をするのではなく、また国民の意識をネガティブに持っていくのではなく、不安に寄り添い、役に立つ情報を与え、正しい方向に導いていく役割を担うべきであると感じた。
以上
-
『第89回系列24社放送番組審議会委員代表者会議 議題について「新型コロナウイルス報道とテレビの役割」』