番組審議会Corporate Profile
第489回 瀬戸内海放送番組審議会
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開催日
- 2019年2月19日(火) 午後3時~午後4時
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内容
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報告事項
12月、1月度視聴者応答状況、その他
審議テーマ『テレメンタリー2018~灯りを奪われた町で~』
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報告事項
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出席委員
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< 出席委員 > < レポート出席委員 > - 尾﨑 勝 委員長
- 田代 健 副委員長
- 前田 宗一 委員
- 藤原 加奈 委員
- 磯打 千雅子 委員
- 野﨑 泰彦 委員
- 徳永 夕子 委員
- 中村 進 委員
- 君島 浩 委員
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主な意見
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『テレメンタリー2018~灯りを奪われた町で~』
- 番組の最後に子供が登場し、被災した状況でも元気な子供の表情に未来を感じた。報道機関として災害状況を正確に報道することが重要であるとは思うが、今後、ドキュメンタリー制作をする際には、視聴者を驚かせる視点や面白い切り口があれば良いと感じた。
- 番組冒頭の描写もインパクトがあり、ドキュメンタリーの映像として好感が持てた。番組で取り上げた方々の年齢層がやや高く、若い方も取り上げることで、より多様な世代の苦労が描け、番組の懐が深くなったのではないか。
- 時間軸が分かりづらかったので、番組内でもう少し詳しく伝えてほしかった。番組では、事実をリアルに淡々と伝えており、「灯り」を通してコミュニティーのつながりや温かさを感じ、被災した方に寄り添った内容だった。
- 番組で登場したお子さんの表情が自然で、日頃からローカル局として地域に密着して取材をしているからこそ撮れた映像だと感じた。
- 被災者の先の見えないつらさや、当たり前のことを当たり前にできないことのつらさなどが映像や被災者の言葉から良く伝わる内容だった。過去の客観的な資料から今回の水害を検証し、歴史から学ぶことの重要性について訴えている点も良かった。
- 番組で紹介された被災者の方々の率直で自然な言葉が沢山あり心にしみた。番組最後の、被害状況や人口減少について数値を示した映像は、災害を忘れてはならないという制作意図だと感じた。また、普段は楽しい番組で活躍されているブルゾンちえみさんの真面目なナレーションにも好感が持てた。
- 西日本豪雨災害の被災者にも様々な方がおり、事情も状況も多岐にわたることが分かった。番組の制作意図が良く分からず物足りなく感じた。
- 被災者の言葉が作られたものではなく、心に響いた。災害復興の難しさ、水害により立ち退きを余儀なくされた方なども取り上げており考えさせられた。災害の被害状況を一部分のみ報道するのではなく、全体像をどのように報道するかの判断は難易度が高いが、視聴者に正確な情報を伝えるには重要なことだと感じた。
- 水害に見舞われた倉敷市真備町の2カ月後の様子を、「灯り」をキーワードに描いた視点は斬新で、「闇」の深さを感じさせる映像も新鮮だった。テーマがテーマなだけに、盛り上がりに欠けるのは仕方ないとはいえ、メッセージ性をもっと強く打ち出せれば、さらに素晴らしい作品になったのではと感じた。
以上
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『テレメンタリー2018~灯りを奪われた町で~』