番組審議会Corporate Profile

第486回 瀬戸内海放送番組審議会

  • 開催日

    • 2018年10月24日(水) 午後3時~午後4時
  • 内容

    • 報告事項
      9月度視聴者応答状況、2018年4月から2018年9月の放送番組種別について、その他
      審議テーマ『報・動・力「西日本豪雨~救えたはずの命~」』
  • 出席委員

    • < 出席委員 > < レポート出席委員 >
      • 尾﨑 勝 委員長
      • 田代 健 副委員長
      • 前田 宗一 委員
      • 藤原 加奈 委員
      • 野﨑 泰彦 委員
      • 徳永 夕子 委員
      • 君島 浩 委員
      以上7名
      • 磯打 千雅子 委員
      • 中村 進 委員
  • 主な意見

    • 『報・動・力「西日本豪雨~救えたはずの命~」』
      • 番組をどう評価してよいのか分からない部分があった。まだ豪雨被害発生から1ヵ月の時点で制作された番組なので、もう少し時間経過してから再度、ボランティア活動の部分も含めて番組を制作してほしいと感じた。
      • ハザードマップと実際の被害の状況を重ねた図は非常に分かりやすかった。
        番組のポイントが掴みにくく、普通に見ているだけでは理解するのが難しいと感じた。国の責任や国交省の見解、自主防災組織がうまく稼動したケースなどについてももう少し詳しい情報がほしいと感じた。
      • 被害発生から1ヵ月という状況で、このように考えさせられる番組を制作されたことは評価できると思う。ハザードマップで示されていた被害予想と実際の被害地域が実際ほぼ同じだったことから、危険を予測できたのになぜ避難できなかったのか、どうすれば避難ができたのであろうかと考えさせられた。
      • 番組内で河川や、バックウォーター現象などが図で説明されていて、西日本豪雨による岡山の被害状況が良く分かったが、情報量が多すぎて、サブタイトルの「救えたはずの命」というところから、話が広がりすぎているように感じた。
      • 災害の危機意識が日頃から薄かったと考えさせられる内容だった。冒頭の遺族の方への質問については、大変な状況にいる方に無理やり心情を聞き出しているようで不快に感じた。
      • 生死を分けたものが何かというテーマは重い内容だと思った。被害の中には、環境条件、地理的要因、人的要因、偶然的要因など様々な要素があるが、結局、番組内で何が原因で生死を分けたのかが分からず、実際の災害報道にとどまっていたと感じた。このような難しいテーマを正面から捉えるには、被害発生の原因、要素についてもう少し掘り下げる必要があったと思う。
      • 番組のキーコンセプトは災害意識を高めるところにあったのでは?想定外の災害が発生した際、どのように災害意識を持って臨むのか、今後どう行動をすればよいのか、将来の備えについて具体的に示してほしかった。
      • テレビ報道に加えてインターネットでも全国で閲覧できるようにされたことは、本災害の重要性を鑑みると大変適切な対応だと感じた。しかし、番組構成、取材の仕方、画面の切り取り方、災害発生後1ヶ月の時点で伝えるべき内容だったのか等、どれをとっても質の低さを感じた。「災害報道」の意義やあるべき姿等が社内で確立され、かつ、番組制作に携わる全ての皆様にそれが共有されていたのかについて疑問を持った。
      • 番組では、自助、共助、公助、の中で、“共助”が重要な時代に入った、というのが、関係者こぞっての意見であり、この番組のメッセージになっているのは、基本的に正鵠を穿っていると感じた。ただ“どうすれば救うことが出来たか?”の命題に対する一定の提案、気づきが欲しかった。

      以上