「本島」で新体験が続々!漁師のレストランや古民家改装の交流施設が誕生【香川県丸亀市】
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丸亀市は2月1日~29日の期間、塩飽諸島への3つの航路の旅客運賃を無料にするキャンペーンを行っています。
対象のひとつである「本島」では、若手漁師が海について伝えるレストランが誕生したほか、観光客と島民が交流できる新たな施設が完成しています。
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島の若手漁師と一緒に、未来の海について考えるレストラン
(KSBアナウンサー / 野口 真菜)
「今から向かうのは、丸亀市の本島です。ここでは、海の幸の新たな楽しみ方を体験できるんです!」
人口約250人、丸亀市の本島。
港のすぐ近くにあるカフェスペースに、島の若手漁師が手掛けるレストランが2月にオープンしました。
提供するのは、魚介たっぷりのオイルパスタや漁師汁のついた海鮮丼など、新鮮な旬の魚介を使ったランチメニューです。
ただしここは食事を提供することだけを目的としたレストランではありません。
その名も「海を休ませるレストラン」です。
(本島の漁師 / 大石 一仁さん)
「僕が漁師をし始めた16歳くらいのときからだんだんと、ちょっとおかしいよねというぐらい、緩やかに魚がいなくなってきていて」
本島で生まれ育った漁師の大石 一仁さんは、10年以上漁をする中で、乱獲や地球温暖化などによって魚が減っていることを実感していました。
そこで天然の地魚に頼りすぎない新しい水産業の形を模索。
妻と一緒に、「海を休ませる」ことに焦点を当てた水産商社を立ち上げレストランを始めました。
メニューに使うのは、一般には市場に出回らない「未利用魚」
これらの魚は、おいしく食べられるにもかかわらず、一般に知られていない…などの理由で価値がつかないそうです。
(KSBアナウンサー / 野口 真菜)
「おいしい!小さな体の中にうま味が凝縮している感じがダイレクトにわかります。いろんなストーリーも聞いたからか、噛み締めちゃってます、味わいを…!」
大石さんは、メニューを提供するときなどに自ら海や魚たちの現状についてお客さんに伝えています。
こうすることで少しでも多くの人に海について考えてもらおうとしています。
さらに、大石さんは本島で「サバの完全養殖」にも挑戦しています。
3月からはサバを使ったランチメニューを提供するだけでなく、ディナー営業も予定しています。
海を休ませるレストラン
- 住所
- 香川県丸亀市本島町泊494-16 本島スタンド内
- 電話番号
- 090-7576-7847(大石)
- 営業日
- 水曜・木曜日(2月)
- 営業時間
- 午前11時00分~午後2時30分(ラストオーダー午後2時00分)
- SNS
- その他
2024年3月8日~ディナー営業開始
最新の情報はInstagramをご確認ください。
築150年の古民家をリノベーション 島の懐かしさ残る交流施設
本島にはもうひとつ新しい施設が誕生しました。
それが古民家を改修した交流施設「本島湊圓」です。
(KSBアナウンサー / 野口 真菜)
「オーシャンビューですね!海が一層開放感を増してくれます」
築約150年の古民家は、丸亀市の藤井美香さんがおばから引き継いだものです。
藤井さんは、幼い頃から何度も訪れた「本島」が次第に静かになっていく様子を目の当たりにしました。
そこで島の活性化につなげようと、空き家になっていた古民家を半年かけて改修しました。
こだわったのは、梁やガラス扉など建物の歴史を感じられる部分を残したことです。
島の人たちも、懐かしいと喜んだそうです。
(本島湊圓 オーナー / 藤井 美香さん)
「私が気に入っているのが、大正時代の新聞がそのまま残っているところ。島の人が、昔はこうやって新聞貼ってたよなあ…みたいな話をして」
(KSBアナウンサー / 野口 真菜)
「会話や交流が広がりますね」
目指しているのは「島の関係人口を増やすこと」
今後この場所で料理教室やもちつき大会など、島の人と島外の人が交流できるワークショップやイベントを企画しています。
また移住を考えている人が長期滞在できるよう、宿泊スペースも設けています。
(本島湊圓 オーナー / 藤井 美香さん)
「観光で一周して帰られたのでは、島の良さも分からないと思うので、ぜひそこをもう一歩近付いて、本島を感じて帰ってもらうという仕組み作りはできるんじゃないかなと」
2月は木曜日と日曜日に内覧会があり、誰でも見学ができます。
そして2月25日には、漁師が手掛ける「海を休ませるレストラン」のランチをこの場所でも楽しむことができます。