全身で音楽を！コロナ禍の我慢から解放された街のライブハウスの“今”【香川県高松市】

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アーティストを目の前に、体全身で音楽を楽しめるライブハウス。

コロナ禍で一時は「入場制限」や「声出し禁止」などさまざまな影響を受けましたが、新型コロナが５類になり、規制緩和がされた今、高松市の小さなライブハウスでも再び盛り上がりを見せています。

20周年迎えるライブハウス「コロナの前からのもうひとつ上を楽しんでいる」

高松市南新町にあるライブハウス「DiME」
ロックや弾き語りなど、毎月十数本のライブを行っています。
取材した日も、地元のバンドなど４組が出演するライブが開かれ、100人以上が集まりました。

照明と大迫力の音響によって全身で音楽を楽しむことができます。

（DiME 小屋主 / バンドーエイジさん）
「照明もピカピカしてね、都会に負けないようなライブハウスだと思うんで、そのあたりを売り物にしたいと思っています」

「DiME」は2022年に高松市の常磐町から南新町に移転。店としては2024年8月で20周年を迎えます。

そんな「DiME」も苦しんだのが「新型コロナ」の感染拡大です。

2020年3月には全国のライブハウス同様にライブの中止を余儀なくされました。
その後、2020年7月に無観客での配信ライブを開始。
８月の終わりごろからは、消毒や人数制限を行いながらライブを復活させました。

（DiME 小屋主 / バンドーエイジさん）
「いろんな制限がありましたね。アクリル板とか張り、立ち位置指定とかいってね」

2023年に新型コロナが5類になって以降は、以前のようなライブの形が徐々に戻ってきました。

（DiME 小屋主 / バンドーエイジさん）
「やっぱりね、コロナのときにみんな我慢してたんですよ。声を出しちゃいけない、マスクを外しちゃいけない、手を洗わなきゃいけない、それが解放されて、みんなね、今またその上を、コロナの前からのもうひとつ上をみんな楽しんでると思います」

（観客）
「思いっきり声を出せて、ライブハウスも久しぶりだったんで、結構楽しかったです」
（観客）
「最高でした。緩急がすばらしい。大暴れしてみたりみんなで声出したり、なんかもうフルコースでしたね」

（VIVASNUT ギター・ボーカル MASAさん）
「最高でした。体全体で音を浴びれて、その曲を聴いたことない人でもライブを見ちゃうと楽しくなって、目がキラキラしちゃうところ魅力だなと思います」

（DiME 小屋主 / バンドーエイジさん）
「お客さんも最高ですね。みんなこう、こぶしを突き上げて。人と人が触れ合って、押し合いとかしたりね。お客さんと出演者と一体になって、大きな音でみんなで聞いて、踊って楽しんでいるのを見るのがおいしいところだと思います」

客も驚く小規模な空間で、ジャンルにとらわれないステージを

「高松市亀井町の「TOONICE」はDiMEとは違った雰囲気のライブハウスです

アーティストのポスターだらけの通路を抜けると…

岡山・香川の若者が弾き語りライブをしていました。

（TOONICE / オーナー井川 晃里さん）
「ステージ自体がすごい低いので、あんまり目線に差がない。あんまり境がなくていいかなと個人的には思っています。お客さんは来た時にみんなびっくりしてますね『ちっちゃ』って」

収容人数は約120人です。

（観客）
「小さめのライブハウスになってるんで、距離感が近く、より身近にアーティストのことを感じられる」

（観客）
「天井も結構低めで、ステージからの圧を感じられる」

ここでは音楽だけでなく、自主制作映画の上映や詩の朗読、創作ダンスなどでも行われ、月のステージ数が40ほどになることもあります。

（TOONICE / オーナー 井川 晃里さん）
「みんなが来やすいっていうか、『なんでもやっていい場所』っていうところかなと思います」

コロナが明け、徐々に復活を見せるライブハウス。

TOONICEによると、2月中はほぼ毎日ライブイベントを開いているということです。

（TOONICE / オーナー 井川 晃里さん）
「行き慣れてない人でも行きやすく思ってもらえたらいいなというか、別に自分がステージに立たなくても、いろんな人と出会って話をするだけでも、いろんなつながりになると思うんで、いろんな人が集まってそこからまた広がっていけばいいなと思います」