香川のアートは島だけじゃない! 瀬戸芸の「県内周遊事業」で街中アートを楽しむ 香川
香川のアートは、「島」だけじゃないんです!
現在瀬戸内国際芸術祭の夏会期が開かれていますが、香川県では島や港以外でも瀬戸芸に合わせた「周遊事業」が行われています。
モフモフした不思議な生きものや、鮮やかな香川の景勝地。
瀬戸内国際芸術祭と連携して香川県全体を盛り上げようという「県内周遊事業」は、100のイベントやスポットが対象です。
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街でアートに出会う「おいでまい祝祭」
あちこちにいる作品たちは、高松市の丸亀町商店街やWeBase高松などが行っているアートイベント「おいでまい祝祭」のもの。
(WeBase高松/渡邉幸雄 総支配人)
「瀬戸芸の盛り上がりを島しょ部・港以外の街中に引き込んで、2年以上コロナなどで苦しんだ我々商店街の事業者の皆さんと一緒に街中を盛り上げていくという企画です」
「おいでまい祝祭」では現代美術作家・ヤノベケンジさんら10組のアーティストが参加しています。
WeBase高松の受付の隣にある作品は、現代美術家・小西葵さんの「ケダマ」。
(WeBase高松/渡邉幸雄 総支配人)
「動物なのか、妖精なのか…モフモフを感じていただけたらいいのかなと」
となりには大きさ約15メートルの長~い作品がぐるり。
渡邉さん「ちょうどホテルの丸柱のところに巻いてみたら納まりが良かったので展示しています」
野口アナ「ここが本来のすみかかのようなフィット具合ですね」
WeBase高松のラウンジスペースには現代美術家・山口京将さんの作品が点在しています。
野口アナ「この表情が何とも言えない!臭いのかな?鼻がかゆいのかな?」
渡邉さん「色んな表情があるので自由にご覧いただいていろいろ感じて想像とか思い切り広げていただければと思います」
「おいでまい祝祭」の作品は商店街にも…。
(野口真菜リポート)
「こちらの大きな猫ちゃんが仲間たちを引き連れて高松の街にやってきたということで、巨大な迫力満点な子からユニークな小さな子までみんなで街を盛り上げてくれています」
前回、2019年の瀬戸芸に合わせて始まった「おいでまい祝祭」。
2022年は、「心がつながる街ごとアート」をテーマに、夏会期と秋会期に合わせて開かれています。
飲食店とのコラボメニューも
「グランメゾンルーヴ」ではヤノベケンジさんの作品をイメージしたケーキやクッキーを期間限定で販売しています。
このほかにも街を歩けば、いろいろな作品たちに出会えます。
QRコードを読み取ってスタンプを集めると、商品券や宿泊券などが当たるスタンプラリーも行っています。
学生が制作!夏の思い出になるような写真を
続いてやってきたのは、高松市の穴吹デザインカレッジ。
2m近くある大きなキャンバスに、香川にゆかりがある歴史上の人物や景勝地などを描いた作品が展示されています(9月4日まで)。
グラフィックデザイン学科など、3つの学科の学生たちが2カ月余りかけて完成させました。
(穴吹デザインカレッジ[1年]/田中結さん)
「普段このような大きなパネルをつくることがないので、周りを縁取ったりパネルに貼り付けるのが難しくて、みんなで協力しながら頑張りました」
作品の横には小道具も用意されていて、実際に臨場感のある写真を撮ることができます。
(穴吹デザインカレッジ[1年]/田中結さん)
「夏の思い出の1ページに残るような写真を撮っていただきたいなと思って『しおり』や『本』という発想で制作しました。実際に島に行った雰囲気で写真を撮ってもらえたらなと思います」
ハッシュタグを付けてインスタに投稿!
瀬戸芸の「県内周遊事業」は県内100のイベントやスポットが対象。
現地で撮影した写真をハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿すると、入賞者に県産品などが贈られるキャンペーンを行っています。
瀬戸芸によって生まれた賑わいを県内各地で体感できそうです。