ゲストハウスで「島暮らし」瀬戸内海の島が取り組む移住促進【香川県丸亀市広島】
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野口真菜アナウンサーが、塩飽諸島の一つ丸亀市の広島を訪れました。
この島ではゲストハウスが次々にオープンしていて、観光だけでなく移住を見据えた島暮らしが体験できます。
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空き家を改修した島のゲストハウスで長期滞在できる
広島は、丸亀港から船で約20分の人口約150人の島です。
穏やかな海に、良質な御影石「青木石」が取れる採石場など、歴史と自然を感じられる所です。
島では2023年7月に、空き家を改修した3軒のゲストハウスがオープンしました。
その中の1つ「ロックガーデン」は1棟貸しの宿です。
(KSBアナウンサー/野口真菜)
「きれい!懐かしさと洗練された感じのどちらもありますね!」
(古民家再生協会/山倉康平さん)
「エアコンなしでも風がよく抜けるんですよ」
ここで体験できるのは「島暮らし」
裏山には採石場の跡がそびえ、デッキからは瀬戸内海を一望できます。
(KSBアナウンサー/野口真菜)
「風がスーっと通って、畳の優しい感じと、起き上がったら海がある!時間を忘れて過ごせちゃう」
建物は築80年ほどで、丸亀市で建設会社や古民家再生協会の代表を務める山倉康平さんが、持ち主と話しながら丸亀市の補助制度を活用して改修しました。
(古民家再生協会/山倉康平さん)
「移住してもらうために、この空き家をどういうふうに利活用するか。官民合わせてふるさとを良くしていくというのはこれからの大きな課題である気がします」
―ロックガーデンー宿・星&海
- 電話番号
- 080-4030-6718
- その他
江の浦港から徒歩30分
移住に役立つ「離島空き家リフォーム補助金」とは
丸亀市は2015年に5つの離島を対象にした「離島空き家リフォーム補助金」をスタート。
島の空き家を「賃貸住宅」もしくは「島暮らし体験住宅」としてリフォームする場合、1軒あたり費用の90%(上限200万円)を補助します
島暮らしを体験できる家が、移住の呼び水になることを期待しています。
(丸亀市生活環境課 離島振興室/長樂史子さん)
「まず泊まっていただいて島を体験していただきたいです。産業振興や観光振興は活性化に向けた重要な施策ではありますが、活力を生み出す源は『人』です。人を増やす、人をこれ以上減らさないことが重要と考えています」
丸亀市によると、2015年から8年間で本島・広島・手島に少なくとも36人が移住していて、うち7割がリフォーム補助金を活用しました。
(丸亀市生活環境課 離島振興室/長樂史子さん)
「島の『共同生活体』としての機能の再生が、これから本当に重要になってくるなと考えていまして、皆さんが少しでも島にスムーズに入ってこられるようなお手伝いをしたいなと思っています」
広島は2025年に1家族が移住する予定で、丸亀市はそれに合わせて小中学校を再開させる方針です。
移住すれば島民と「家族みたいな関係」島での暮らしは「助け合い」
丸亀市出身で京都の同志社大学4年の佐々原悠馬さんは、2023年3月に広島に移住しました。
卒業論文の一環で島の活性化を研究しているほか、地域の子どもたちを呼んでイベントを開いたり、商店がない島で週に一度来る移動販売を手伝ったりと幅広く活動しています。
(広島に移住した佐々原悠馬さん)
「こうやって受け入れてくれる島民の方々がいっぱいいて、自分のおじいちゃんおばあちゃんのような存在がいっぱいいて、本当の家族というか、深くて濃い関係をいっぱいつくってくれる」
佐々木さんのような移住者を島民たちはサポートしています。
かつて海運で栄えた屋敷を保存・改修した宿「旧尾上邸」では、島民と一緒に食事を作るなどの体験ができます。
(讃岐広島・小手島・手島活性化協議会/白賀誠治 会長)
「観光も必要ですよ。交流人口増やすのは必要です。ただ通過点ではなくて、とどまってもらって定住をしてもらうことも必要かなと思っています」
(広島に移住した佐々原悠馬さん)
「困ったことや手伝ってほしいことがあれば、まずこの人に連絡する!というつながりをお互いにもっています」
おじいちゃんと孫のようにも見える佐々原さんと白賀さん。
丸亀市の5つの島の人口は、2023年7月時点では合わせて465人です。
この先、移住者の存在が島の未来をつないでいくことが期待されます。
尾上邸
- 住所
- 〒763-0101
香川県丸亀市広島町立石443
- 電話番号
- 0877-29-2332
- その他
・大人(中学生以上) 10,000円
・子ども(小学生以下)5,000円
※未就学児無料
・地元住民との料理体験一人3,000円(夕一食)