レトロさ感じる「旧奥津商工会館」がリニューアル! カレー店・カフェ・ドッグランが入る
今年3月、岡山県鏡野町に倉庫になっていた建物をリニューアルした複合施設が完成し、人気を集めています。
木々の中にたたずむ、懐かしさとモダンさを感じる建物。
中に入ると、自然に囲まれた中庭が広がっています。
3月25日、岡山県鏡野町にオープンした複合施設「旧奥津商工会館」です。
Table of Contents
倉庫になっていた建物を改修 カフェは地元の人にとって憩いの場に
「旧奥津町商工会館」は、もともと「旧奥津町商工会」の事務所や研修室でしたが、合併して鏡野町になったこともあり、ここ10年ほどは、倉庫として使われていました。
この建物を有効活用しようと、地元で介護施設を運営する「ハーモニー」が建物を改修し、カフェなどを始めました。
取材した日は、鏡野町に住む仲良しの3人が縁側でおしゃべりを楽しんでいました。
スパイスカレーの店はランチで人気
お昼に満席だったのは、スパイスカレーの店です。
メニューは月替わりで、5月のおすすめは、ニンジンとオレンジのポタージュ風のカレーとひよこ豆、キーマカレーの3つの味が楽しめるプレートです。
(林業従事者のお客さん)
「おいしいです!自分が切った木が使われて、この店の内装のようになっているんだなって思うとうれしいですね」
(鏡野町在住のお客さん)
「当分閉めてあったから、こんなに変わったのを見てびっくりしました」
「大改造というか、いい所を残してきれいに改装されるとは思っていなかったので、ちょっとびっくり」
建物は苫田ダム建設の水没予定地から移設 紆余曲折を経て現在の姿に
旧奥津町は苫田ダムの建設反対運動に揺れ動いた町でした。
2004年にダムが完成し、約460世帯が湖に沈みました。
カレーの店が入る建物は、当時水没する予定だった民家を解体・移設してつくられたものです。
そして、床が大理石でできた豪華な建物は、旧奥津町が運営していたホテルの離れ座敷を移設したものです。
ほかにも、建物のいたるところに水没予定地だった家や学校の柱、梁、瓦、ガラスなどが使われているそうです。
「旧奥津商工会館」には、約800㎡のドッグランも整備されています。
近くを流れる吉井川への遊歩道もあり、犬と一緒に水遊び楽しむ家族もいました。
(「旧奥津商工会館」を運営するハーモニー/宇佐美真太朗 社長)
「紆余曲折あったみたいなんですけども、そういった時代を乗り越えてこの建物があるのは、なかなか感慨深いものがあります。地元の人にまず愛されて、いろんな方がお見えになって、さまざまな方の拠点になればいいなと思います」
旧奥津商工会館
- 住所
- 〒708-0421 岡山県苫田郡鏡野町井坂 495
- 営業日
- 月曜・火曜定休日(祝日を除く)
- 営業時間
- 午前10時~午後4時 ※カレー店は午前11時~