3年ぶりの開催「石あかりロード」 庵治石と光で作られた幻想的な空間 9月4日まで
岡山・香川の話題のモノやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」
今回は、2日から開催される「石あかりロード」をご紹介します。
Table of Contents
2005年 地元の石材会社などが企画してスタート
高松市牟礼町では、2日から3日間「むれ源平 石あかりロード」が開かれています。
「石あかりロード」は、特産の「庵治石」を使って地域を盛り上げようと地元の石材会社などが企画、2005年に始まりました。「源平合戦」の史跡がある旧庵治街道沿いに石の像を並べてライトアップします。
以降、地元の職人や海外のアーティストたちが手掛けた作品が並び、夜の町を幻想的な明かりで彩ってきました。
しかし…2021年と2020年は新型コロナの影響で中止に――。
石工の父と息子 2人で8つの作品を展示
石工の山田浩之さんは、2005年の初回から石あかりロードで作品を展示しています。
(山田忠石材店/山田浩之 石工)
「待ちに待ったというか、3年も開くと思わなかった。(Q.久しぶりに明かりを見てどう思った?)ちょっと安心感のような、これからの期待度もあるんやけど、少し明かりがつくことでちょっと一息つけるような感じになると思う」
山田さんが3年ぶりの石あかりロードのために作ったのが「羊」をモチーフにした作品。
眠れない夜に羊がそっと月あかりを照らして寝かしつけてくれる様子を表現しています。
この作品のデザインは高松市の高校生が考えました。
(山田忠石材店/山田浩之 石工)
「表情も少し下向きにして、上からちょっとお母さんのような母親のような表情で見守る。電話で話したりしてポイントを聞かせてもらって。その子が作りたくなるような感じで作ることを心掛けている」
また今回は息子の海統さん(22)も初めて作品を出展します。
海統さんは職人になるため、2018年から4年間愛知県で修行していて、4月に帰ってきました。
今回海統さんがテーマにしたのは「かぐや姫」。
(山田忠石材店/山田海統 石工)
「石で作った竹に笹の形をした穴をあけてそこから光が漏れるようにしたデザイン。やわらかい光で和んでもらいたいなという思いで作った。こっち帰ってきての1つの目標、してみたかったイベントではあったので、すごくやりがいがあった」
山田さん親子は今回2人で合わせて8つの作品を展示します。
3年ぶりの開催 テーマは「笑顔で再会」
3年ぶりに開かれる「石あかりロード」は新型コロナの影響を踏まえて期間は3日に限定。
関連イベントは行わず作品を展示するだけで、例年と比べると大幅に規模を縮小しての開催です。
(石あかりロード実行委員会/岡本俊之 委員長)
「今年もう無理かなと半分思っていましたが、将来につなげるためにとりあえずやろうよと。わずか3日間なんですけど、それなりの準備大変なんですけどやっぱり気持ちに張り合いができる」
(石あかりロード実行委員会/岡本俊之 委員長)
「庵治石は全部磨いてしまうと動きが無くなるので、乾くと下から徐々に光沢が出るように磨きの仕上げを変えている。ビー玉を黄色と青を使って動きがあるような海にしています」
(石あかりロード実行委員会/岡本俊之 委員長)
「今年のテーマは『笑顔で再会』。まさに3年ぶりということで、石あかりロードはリピーターの方が多い。地元の方・近隣の方、そういう方に我々お会いした時にお互い笑顔で『こんばんは』『ようこそいらっしゃいました』ってあいさつできたらうれしい」
「むれ源平 石あかりロード」は4日まで。
明かりは日が暮れる午後6時ごろから午後9時30分まで、点灯しています。