東かがわ市引田地区 イベントは3年連続中止も伝統を守るひな飾り
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東かがわ市の引田地区では、例年この時期は通り沿いに豪華なひな飾りが飾られます。
新型コロナの影響で地域を上げてのイベントは中止になりましたが、伝統を守ろうとひな飾りを飾っている人たちがいます。
東かがわ市引田にある讃州井筒屋敷。
今の時期母屋には江戸や明治、大正などさまざまな時代のひな飾りが展示されています。
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東かがわ市引田地区特有の引田飾り
家の中で最も格式高い部屋に飾っていたという、引田飾り。
段飾りの横には市松人形が添えられています。
「ワケギ」は子宝に恵まれるように…「うずまき」は渦を巻き起こし社会に羽ばたくように…など飾られたもの一つ一つに意味が込められています。
「引田の女性はおひな様に対しての思いがすごいですので、1月2月が来たら体が燃えてくる。みんなの思いというのがこの引田飾りには入っていますね」
大字さん「これがここでは一番古いもの江戸後期のもの。表情も今とは違う顔しています。」
野口アナ「大事に保管してやっと日の目を浴びるってうれしいでしょうね」
大字さん「喜んでいますよ。顔が笑っているでしょ」
会場には地域の女性たちが手作りした飾りなどがずらり。
階段を上がって屋根裏へ足を踏み入れると、こんなかわいい展示も。
大字さん「ここは屋根裏で、遊び心で自由に作ってくれとお願いしました。屋根裏でもこうやってするとマッチングして面白いかなと」
野口アナ「ひっそりしているのもかわいいですね」
町おこしのため「引田ひなまつり」として20年前に復活
引田地区にはかつて女の子が生まれると初節句にひな人形を飾り近所の人にお披露目する風習がありました。
豪華になり過ぎて家の負担が大きいと一時は途絶えていましたが、20年ほど前に地域住民が町おこしのために「引田ひなまつり」として復活させました。
例年、商店や一般の住宅など70軒ほどが通り沿いにひな人形を飾っていましたが、新型コロナの影響で3年連続で中止…。
それでも、2022年は約20軒が自主的に展示するそうです。
旧時計店で 姉妹2人で自主的にひな飾りを展示
100年以上続いた池田時計店。
営業をやめたあともガラス張りの空間を活かして展示を続けていました。
2022年は姉妹2人で3つの段飾りを飾りました。
「広いお家が多いんでしょうね。全体的に引田の町はおひな様で有名でしたから、昔から伝統が残っててね。おひな様の前に袋をさげてお菓子なんかをたくさん差し上げるんです。すごくたくさん置いています。
長いことお休みしてたら忘れられたらあれだから、飾りましょうかということで私も飾らせてもらいました」
「おひな様も喜んでると思います。飲食がなくても通って見て愛でてくれたらそれで」
鶴に願いを込めて 十二単を中心に華やかな空間を
地域のボランティア団体は、十二単を中心に華やかな空間を作っていました。
「世の中がちょっとでも明るくなるようにって思いで2022年は鶴を折ってみました。コロナの収束を願ってみんなで一生懸命折りました。1か月かけて折りました。
展示することで、元気も幸せも続くような気がして…私たちの願いも鶴に込めたので、それが届いてくれたらうれしいなと思います」
讃州井筒屋敷での展示「雛人形展」は、3月13日(日)まで。街並みを使った展示は 2月26日(土)から3月3日(木)までです。