矢掛宿で謎解きスタンプラリー!
岡山・備中エリアで「重伝建」の町並みめぐり
岡山・香川の注目スポットやモノを紹介する「いまここ!ナビ」。
今回は、岡山県の備中エリアで行われているスタンプラリーです。
国の「重伝建」、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている歴史的な集落や町並みを巡りながら、その地に伝わる謎を解いていきます!
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歴史的な町並みが魅力 矢掛宿
「矢掛宿」は、江戸時代初期に設置された山陽道の宿場町。旧矢掛本陣と脇本陣は、国の重要文化財に指定されています。
そろって良好な状態で残っているのは、全国でも「矢掛宿」のみなんだそうです。
この「矢掛宿」が去年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれたことを受けて
岡山県備中県民局は、「重伝建」の認知度を上げるとともに、新型コロナの影響で落ち込んだ観光需要の回復を図ろうと謎解きスタンプラリーを始めました。
1979年に選ばれた倉敷市の美観地区と1977年に選ばれた高梁市の吹屋地区、
それに「矢掛宿」の3つの地区を巡りながらその地に伝わる謎を解いていくというものです。
今回は在間アナが、新しく選ばれた「矢掛宿」の謎を解いていきます!
謎解きスタンプラリーにチャレンジ!
謎その1
矢掛宿は、妻入と平入、両方の町家が混在するのが特徴だが、通りの中ほどにそのどちらかが数軒立ち並ぶところがある。何が何軒か?
「妻入」と「平入」とは?
5年ほど前から矢掛宿でガイドをしている谷許さんに教えてもらいました。
■妻入
建物の短い面に入り口があって、屋根の三角の部分が正面にきているものを「妻入」
■平入
反対に、建物の長い面に入り口があり、軒側が正面にくるものを「平入」というわけです。
「ということは…これ平入ですよね?その横が妻入で、その横も妻入ですよね?ということはここかな?
妻入りが1,2,3…あ、謎が解けました!」
謎その2
矢掛宿に並ぶ家は、間口が狭く奥行きが長いことから、ある魚のすみかに例えられる。それは何か?
ヒントがあるのは、国の重要文化財に指定されている旧矢掛本陣石井家住宅。
「たしかに一軒一軒、全部細長いですね。これだけ細長い魚となると、あれしかないですよね?皆さんもお分かりですよね!」
そもそも、なぜ、矢掛宿には間口が狭くて奥行きが長い家が多いのでしょう?
「江戸時代は、税金を間口で決めていました。できるだけ税金を安くするために入り口を狭くする。
入り口が狭かったら部屋がたくさんとれない。そのために奥行きをずーっと長くした。長い奥行きは100メートルというものもあります。
使い勝手はあまりよくない、細長い家だったら。それは苦肉の策で生活の知恵いうんかな」
謎その3
矢掛宿には、個性的な鬼瓦がよく見られる。
そしてそれは、あるものに関係する形が多い。火、米、水のどれか?
先ほど、しゃちほこのような瓦を見たという在間アナ。
その他にも亀や波、恵比寿さまの鬼瓦も見られました。
これらには、魔除けの意味があったということです。
3つの地区のスタンプを集めると、すてきなプレゼントが!
3つの謎を解き終わり、無事スタンプをもらった在間アナ。
矢掛宿、美観地区、吹屋地区、3つの地区のスタンプを集めると、すてきなプレゼントがもらえるそうです。
一時はガランとしていた矢掛宿ですが、緊急事態宣言が解除されて以降は徐々に観光客が戻ってきているようです。
「ただ観光をするよりも、こうやって謎解きを通して、いろんな部分に触れることができました。こういう楽しみ方もいいですね」
重伝建の謎解きスタンプラリーは、来年2月28日まで行われています。