磯田道史 徹底解説「日本遺産 一輪の綿花から始まる倉敷物語 ~倉敷の黎明期から江戸時代編~」

※この番組は終了しました。

番組内容

岡山県出身の歴史学者・磯田道史さんが、倉敷市の日本遺産の魅力を徹底解説する番組。
第4弾となる今回は、「一輪の綿花から始まる倉敷物語 ~倉敷の黎明期から江戸時代 編~」をお届けします。

全国有数の観光地・倉敷美観地区にある代表的な町屋「井上家」・「大橋家」。
2つの町屋を取材することで見えてきた倉敷繁栄のルーツを磯田さんが徹底解説します。

まず訪れたのは、江戸時代初めに倉敷で力を持っていた古禄派の「井上家住宅」。 約10年の保存修理を終え、今春から一般公開されます。 今回の保存修理で発見された壁板から、倉敷美観地区内では最古の町屋であることが判明しました。

寛政年間には、のちに新禄派と呼ばれる新しい勢力が台頭してきます。
次に訪れた「大橋家住宅」はその新禄派で、先祖は豊臣秀吉・秀頼に仕えていたと言われています。
大橋家に伝わる日記からは、幕末の動乱期に倉敷で、ある重大事件が発生したことがうかがえました。

倉敷の魅力は、「歴史の本物が、いまだに息づいているところ」と磯田さんは語ります。
干拓地に植えられた綿の取引で栄えて、現在に残る町並みが出来たという歴史から、時代の移り変わりの中で起きた個々の歴史まで、訪れることで分かる魅力が倉敷には多くあるのです。

予告動画

出演者

【出演】
磯田 道史さん(歴史学者・岡山県出身)
藤原 憲芳さん(倉敷市教育委員会学芸員)
多賀 公人さん(フリーアナウンサー)
阿部 明日香さん(フリーアナウンサー)

藤原さん、多賀さん、磯田さん、阿部さん

(左から)
藤原さん、多賀さん、磯田さん、阿部さん