【瀬戸芸】野口真菜の瀬戸芸コラムpart4🎨高見島「まなうらの景色2022」
野口真菜です!
現在開催中の瀬戸内国際芸術祭 秋会期🍁
作品の魅力や取材のこぼれ話などをコラム形式でお届けします🌟
アート巡りの参考にしていただけたらうれしいです!
\野口の🎨瀬戸芸の推し作品🖌/
「まなうらの景色2022」村田のぞみさん作
細いステンレス線を使って、荒々しい海と静寂な海が表現された作品。
天井まで高く広がるステンレス線は、やわらかい光を反射するとキラキラして見えて、圧倒されるような、包み込まれるような…はたまた目の前に別世界が広がるような感覚に。空き家の持つ静けさと、大きくも繊細なステンレス線とが呼応しているようでした。
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\取材後記✍️/
高見島の人口は2022年9月時点で30人ほど。
長く島に通われている作家さんも多くいらっしゃいますが、皆さん“過疎化が進む様子を目の当たりにしている”と仰っていました。
それでも、残された家々にはそれぞれの歴史が息づいています。
家の持つ歴史、
家を通して見えてくる島の歴史、
歴史があるからこそ醸し出される雰囲気や気配。
作家さん一人一人が家そのものとまっすぐ向き合い、その息づかいを汲み取って生み出された作品たちを見ていると、
作家さんの個性と家の歴史とが共鳴し、どちらも心地よく調和しているように感じます。
そんな調和をも表現できるのは、この場所だからこそ。
作家さんという良き理解者に出会い、再び命が吹き込まれ、アートを通じて多くの人でにぎわうお家たちは、変わらぬ静けさを持ちながらも、どこか喜んでいるようにも感じました。🤍
高見島へは、多度津港から船で25分ほど🚢
瀬戸内国際芸術祭 秋会期は11月6日までです🍁