【瀬戸芸】野口真菜の瀬戸芸コラムpart1🎨高見島「Merry Gates」

野口真菜です!

瀬戸内国際芸術祭の秋会期が行われていますね🍁
瀬戸芸に惚れて香川にやってきた野口、春会期からさまざまな作品を取材してきましたが…
瀬戸芸の魅力をまだまだお伝えしたい!
ということで、作品の魅力や取材のこぼれ話などをお届けできたらと思います🌟
アート巡りの参考にしていただけたらうれしいです!

\野口の🎨瀬戸芸の推し作品🖌/


「Merry Gates」内田晴之さん作

高見島の港のすぐ近くに展示されている新作で、船を降りるとすぐのところで出迎えてくれます。鮮やかな赤が目を引きますよね❣️高さ約3.5m、幅約7.5mと巨大!港に着いて目に入った瞬間のかっこよさももちろんですが、下から見上げるのも迫力満点。つるつるした表面の赤い色の奥には海や木々、辺りの景色が映し出され、うっとりしてしまいます🤤

三角の土台に乗った上のパーツは磁石などの力によってバランスが保たれていて、風が吹くと最大で15cmほど上下に揺れるそう。風にゆらゆらと揺れて訪れた人を明るく出迎える…彫刻ならではの緊張感もありながら、いらっしゃ〜い、おかえり〜と歓迎するような優しさも感じます😳
作家の内田さんも、「島の人たちがどこか行ったときに、どこに住んでるの?と聞かれて『高見島』『赤い彫刻がある島』と言ってくれたらいいな」と仰っていて、その様子を想像するとあたたかい光景になんだかキュンとしました。😳

彫刻の下には、島でかつて使われていた瓦が瀬戸内海のようなイメージで敷かれています。瓦にも色んな種類があるそうで、模様や凹凸感もさまざまで足元を眺めるだけでも楽しい!(夏の暑い中、島民の方々など皆さんと一緒に運んで敷き詰めたそうです…!)
島の歴史が積み重なった先に、新たな島のシンボルが生まれたような気がしました✨

\取材後記 印象的だったインタビュー✍️/

古い家というのは、家そのものが素材になる。そういうことは画廊空間や美術館ではできないことなので。家そのもの、それがないとできないような作品が何点かあります。そこが面白いところ。」

内田晴之さん

10年前から高見島に通っているという作家の内田さん。アーティストを目指す大学生などと一緒に、2013年の瀬戸芸から高見島でアート活動「高見島プロジェクト」を行っています。

今回、高見島には展示替えも含めて12点の新たな作品が登場しました。(空き家を生かした作品たちの魅力については、また後日お話しさせてください✍️)
どれも、島に残る古い家の歴史を生かしたものばかり。島の空き家に再び命が吹き込まれる瞬間を目の当たりにすると、この場所だからこそできるアートの形だなぁとしみじみ感じます。

たくさんの作品がお目見えし、興奮ぎみではありますが…穏やかな空気にのって、島や家の息づかいを感じながらゆ〜ったりと歩いてまわると、懐かしくも新しい島の景色に出会えるはずです。🤍

高見島へは、多度津港から船で25分ほど🚢
瀬戸内国際芸術祭 秋会期は11月6日までです🍁

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