印象に残った本を紹介!④📚『ニュースの未来』
37歳のオールドルーキー・宮川です。
私が印象に残った本、今回はこちらです。
ADVERTISEMENT
『ニュースの未来』
著者の石戸諭さんは、全国放送の番組や著名な雑誌などで活躍しているジャーナリストです。この本は、私たちニュースに携わる者に厳しい現実を突きつけるとともに、「ではどうすればいいか」というヒントを与えてくれます。一見、難しそうな本ですが読みやすいので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。ちなみに、石戸さんの初任地は岡山で、当時の話も出てきます。
実は私、社会人になった年が石戸さんと同じで、岡山時代に同じ現場を経験しました(彼が私のことを覚えているかはわかりませんが…)。石戸さんについて、今でも忘れられない出来事があります。
ある公共機関で不祥事があったのですが、その取材でトラブルがありました。私は「このトラブルは報道すべきだ」と思い、「こんな不祥事がありました。なお、こんなトラブルがありました」という内容の原稿を書きました。これでもかなり「攻めた」つもりです。実際、私ともう1社しか同じ論調の記事はありませんでした。…と思っていたところ、毎日新聞(石戸さんが当時所属)を見ると…
「こんなトラブルがありました!有識者も問題視しています!」
という内容の記事が、地方版ではなく社会面に大きく載っていたのです。私は頭をガツンとやられた気持ちになりました。「問題意識の差」を見せつけられたような気がしたのです。
そんな私は今でも石戸さんの活躍を見るたびに「自分も頑張ろう」と密かに思うのです。