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理系社員座談会
「理系の知識・思考はKSBでどう活かされている?」

対談の様子

KSBでは理系出身者が様々な分野で活躍しています。そして、KSBは生活者の見たい・聞きたい・知りたいに応えるコンテンツを日々制作しています。また、生活者の困りごとや「あったら便利」を解決・実現するために「Park KSBアプリ」のような地域プラットフォームを創っていく仕事に近年力を入れています。理系のバックグラウンドをどのようにコンテンツ制作などの日々の業務に活かしているのかを3人の社員に語ってもらいました。

  • 伊藤 佑将

    2009年入社
    報道クリエイティブユニット
    マネジャー

    伊藤 佑将

    岡山大学工学部電気電子工学科卒業
    高知県出身

    入社後は一貫して報道部門に所属し、記者として岡山香川を駆け回る日々を送る。ニュースデスクを経て2024年から報道責任者に。若手社員に積極的に声をかける社内最年少のマネジャー。

  • 増田 真慈

    2006年入社
    報道クリエイティブユニット
    グループリーダー

    増田 真慈

    愛媛大学大学院理工学研究科修了
    兵庫県出身

    入社後約15年間、営業企画や営業で新番組・新規事業の立ち上げに携わる。2021年から報道クリエイティブユニットで制作プロデューサーとして収支・制作の両面から番組を支えている。

  • 浜辺 亮介

    2012年入社
    報道クリエイティブユニット 兼
    技術ユニット グループリーダー

    浜辺 亮介

    愛媛大学大学院理工学研究科修了
    香川県出身

    入社後は報道記者として事件や行政、医療ネタなどを取材する。2年後に技術に異動し、専門性を生かして送信業務や新社屋建設にともなう設備や機材の導入に携わる。現在は報道と技術を兼務し、導入したシステムを番組制作に活かしている。

――まずは、皆さんが大学時代にどんなことを学んでいたのか教えてください。

伊藤私は電子回路を作ったり、はんだごてを使ったり…。研究室もリニア新幹線にも使われている「超伝導体」の研究をする研究室にいました。 増田私は防災と土木について勉強していました。具体的に言うと、台風などの天災で海辺にある建造物の強度についてのデータを取っていました。取ったデータを手で打ち込んで計算式に打ち込んで…を延々とやってましたね。当時はパソコンも普及していなかったのでアナログな作業が多くて大変でした。 伊藤データの手打ちは大変ですね、浜辺さんは? 浜辺私は情報工学科でネットワークの研究をしていました。サーバーを介さずにユーザー同士でデータのやり取りをする「P2P」というものなんですが、どういう検索をすればいいのか、どういう論理的なネットワークの組み方をすれば上手くいくのかを研究していました。 増田じゃあ、今の部署(技術ユニット情報システム室)なんてぴったりじゃないの? 浜辺そうかもしれないですね。 伊藤私や増田さんが普段やっていることは、大学で学んだ専門分野を活かしているわけではないけど、理系の経験は活きていますよね。詳しくは後ほど。

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――KSBに入社したきっかけは?

伊藤実は研究室の教授の紹介で、メーカーへ就職するチャンスもあったんですよ。でも大学時代に野球部に所属していてKSBの高校野球のアルバイトをしていたという縁もあって、他の企業と一緒にKSBにもエントリーシートを出して応募してみたんです。 浜辺メーカーから放送局って、すごい方向転換ですね。 伊藤「モノづくり」という点では一緒かなと。放送局でも変わったモノづくりができそうだし、なんか面白そうな機械もありそうだからという理由でKSBへの入社を決めました。 増田私は出身が兵庫県で、大学に進学して愛媛で一人暮らしをしていました。その時、愛媛のテレビ朝日系列局のeatでKSBの番組が流れていて、それが毎週の楽しみでした。たまに愛媛にロケも来ていましたし。それで、タレントさんや芸人さんにプロデューサーがいじられてるの見て「楽しそうやな~」って。あと高松に遊びに行った時にKSBが運営していたイベントに参加してみて魅力ある番組やイベントをやってる面白そうなテレビ局だなって、結構ピュアにKSBに憧れて入社しました。
理系だったから土木系企業のインターンにも参加したんですが、なんか自分には合わないかなと思いましたし、テレビ局、KSBがいいなって。
浜辺私は高専5年と大学・大学院まで行ってプログラミングの勉強を長年やってきたのですが、これまで学んだ事を更に研究して極めていくよりも、社会で活かしたいと思って就職する道を選びました。アプリ開発の会社などいろいろなジャンルの企業を受けたんですが、テレビが好きなのもあって最終的にKSBへの入社を決めました。

――入社から現在までの業務と、日々の業務の中で理系で学んだことが活かされていると思うことについて教えてください。

伊藤2009年に入社してからずっと報道で、記者として事件事故や行政、スポーツなど分野は幅広く取材をしていました。今は報道クリエイティブユニットのマネジャーをしています。簡単に言うと報道の責任者です。 浜辺理系ですし、最初は技術職志望だったんですか? 伊藤そうそう、元々モノづくりが好きだからね。でも、報道も毎日成果物が出来上がるので、結果的に報道配属で良かったと思っています。あとは、文系っぽいイメージが強い報道だけど、放送するために必要な機械を触ることが多い。それを扱うことに抵抗がないのは「理系」だったからこそかな(笑)。それでいうと浜辺さんも最初の配属は報道だったよね。 浜辺そうです。報道と技術を行ったり来たり…。技術ユニットでは情報システムが主な業務です。 増田情報システムって具体的に何をしてるの? 浜辺全社に新しいシステム(チャットツール、グループウェアツールなど)を導入したりセキュリティの検討をしたり…。 増田新しいシステムは本当に社内のみんなが助かってるよね。 浜辺あと、最近やった仕事で一番大きかったものは、2021年に新築移転した高松本社の鉄塔の高さを決めたことですね。電波塔との間に高い建物が建設されても大丈夫なように、強度などを考慮してどこまで伸ばせるか考えながらあの高さにしました。高さがあれば電波の送受信はしやすいのですが建設コストが上がってしまうので、鉄塔としての機能・強度とコストとのバランスを考えて建設しました。他にも報道用に新しい機材(テロップや音源検索システムなど)を導入したり…。当時は技術ユニットにいたんですが、今は報道クリエイティブユニットと兼務で働いていて、導入したシステムをどう効果的に使うかということを考えています。また、2023年には香川高等専門学校と協力して野球中継のカウント表示をAIで自動化する仕組みを作りました。球場のスコアボードをカメラで撮影して、ここが光ったらストライク、ここが光ったらボールなどのパターンをAIに認識させることに成功したんです。 伊藤逆に増田さんは最近まで報道じゃなかったですよね。それまではどんなお仕事を? 増田今は報道3年目ですけど、それまでは営業企画・営業・新規ビジネス開発をやっていました。 伊藤そうそう、増田さんは営業企画というか「若手プロデューサーの代表」みたいなイメージが強かったです。 増田15年ぐらいやっていましたね。スキー場の情報を紹介した「ゲレンデ★Girl」というレギュラー放送のミニ番組やKSB開局50周年番組としてゴールデンタイムで放送した「パンのお店総選挙」を手掛けましたね。「パンのお店総選挙」は社内の多くの皆さんに協力してもらい、アンケートや番組PRを岡山・香川のパン店やスーパーなど各所への手配りを中心に行って視聴率を取ることができました。
放送されて数週間経った後も「あのテレビを見た」というお客さんが紹介したパン店にたくさん来てくれたと聞きました。
浜辺今の主な業務は何ですか? 増田報道の中で「Newsジェニック」や「にこまるinfo」といった番組とアプリの連携とか、番組の収支管理をすることかな。報道記者ではなく、番組の企画を考えたり、制作と営業をつなげたりする仕事が多いです。

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増田そういえば、この座談会のテーマは「理系で学んだことが、どのように活かされているか」だったけど、自分の場合は数字をベースに理論的な分析をすることです。数字の使い方はある程度わかっていると思います、データの裏付け方も。マーケティング的思考で市場調査をしたりもします。 浜辺私の場合は、高専で勉強した電波系の知識が技術ユニットで活かせました。テレビ局は放送電波を取り扱うので、その知識がそのまま仕事にも活かせたんです。 増田それは分かりやすい(笑) 浜辺それから、理系の研究って失敗が「当たり前」じゃないですか。失敗して問題点を取り除くのが、対機械から対人間に変わった感じで。だから、初めてのことに対しても「とりあえずやってみよう」の精神でチャレンジしました。 伊藤確かに。実験するには実際に触って、振り返りが必要ですよね。失敗しても仕方ない、失敗したら理由を探せばいい。これは「理系ならでは」な考え方の強みかも。

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――今後やりたいことを教えてください。

伊藤私は周りの人たちがやりたいと思うことを実現させてあげたいと思っています。何もないところから創っていくのは得意ではないけど、目の前の材料をうまく組み合わせて完成させるのは得意なので。やりたい人の「やりたいこと」を具現化するサポートをしていきたいですね。浜辺さんも言っていたけど、失敗して当たり前なんだから、「やってみたらいいじゃん」「駄目だったらうまくいかなかったところを取り除こう」という考えで若い社員にアドバイスしています。 増田若い人って進学時に四国から都会に出ると、就職時になかなかUターンで戻ってこないじゃないですか。だから、KSBがこの地域で何か面白いことをやって、その結果香川を訪れる人がもっと増えて、若い人に「この地域やKSBはなんか面白いことやってるやん」と思ってもらえるようにしたいですね。私の強みでもあるマーケティング思考と理論的なデータ分析を通じて、「あったら面白いな」っていうコンテンツを作ることでそれを実現させていきたいと思っています。 浜辺私は報道と技術を兼務しているので…報道の仕事がもっと楽になるように、技術的な視点でもっと簡単にクオリティが高いものができるようにしたいです。便利なモノ(システムや機械)はしっかり吟味して使えるようにしたいですね。

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――理系の学生さんにメッセージをお願いします。

伊藤私は「置かれた場所で咲きなさい」スタイルなので…どんな仕事でも視点を変えて「とりあえずやってみて気づく楽しさ」があると思います。人が働いている場には、必ず楽しめるポイントがあります。 増田専攻した内容そのものじゃなくて、数字に重きを置いた考え方が大事。やりたいことはいつからでも、何でもできます。 浜辺専門にとらわれないで就活すること。いろんな仕事があるし、知識も日々変わっているから、今のKSBなら「やりたいこと」ができると思っています。

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