すいすいと楽しそうに泳ぐ2匹のイルカを動的にとらえている。青のクレパスの扱い方が巧みで、イルカのボリューム感や海水の表情まで丁寧に表現されている。

親せきの人たちと一緒に川遊びした様子を、実体験を思い出しながら生き生きと描いている。作者と思われる大きな石をしっかり持って運ぶ人物の姿が見事に表されている。
また、その他の人物の姿にも変化があり、川の流れの丁寧な表現とあいまって楽しい雰囲気がよく出ている。

ゴーヤの葉一枚一枚を、いろいろな緑色で丁寧に彩色し、重厚な緑のカーテンを描き上げている。緑を主にした画面の中で、黄色にオレンジの文字が色鮮やかに浮かび上がっている。

とても繊細で柔らかい筆のタッチと淡い色合いで透明感のある森林を描いている。小鳥のさえずりや羽ばたきにより、生命の躍動感が伝わってくる作品である。

最近は、熱心な地域の方々や子どもたちが一緒になってホタルを幼虫から育て、ホタル祭りなどを通じて楽しむとともに、自然を大切にしようという取り組みがなされている。ホタルを通して川の水のこと、山や木々のことなど一緒に考えましょうというメッセージが伝わってくる。

水はすべての生き物にとって大切なものである。その水を水滴の形で表し、その中に果物や稲や草花、チョウなどを描き、単純な構成で端的に表している。

青く澄んだ海にウミガメと人魚のような女性を大きく取り入れ、画面を引き締めている。

思い切ったアングルが効果的な画面になっている。海の底から見上げたシルエットで描かれた2匹のウミガメが幻想的な空間を創りだしている。

風刺のきいた言葉で、観る人をドキッとさせるアイデアに富んだ作品。泣いている顔もとても印象的である。

明快な構図で狙いを端的に表している。海の表情がうまく描けている。

単純化した画面に島影やペットボトルなどの浮遊物を配した中心に「生き物」の代表としてイルカを大きく描き、表現の意図を明確に表している。キャッチコピーのレタリングがうまい。