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〈新型コロナ〉「映画館」で観る喜びを再認識…映画「精神0」が岡山市で上映開始

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 新型コロナウイルスの影響で延期になっていた想田和弘監督のドキュメンタリー映画「精神0(ゼロ)」の上映が、映画が撮影された岡山市で始まりました。

 7月10日、岡山市のシネマ・クレールで行われた舞台あいさつに想田和弘監督と妻の柏木規与子プロデューサーが登壇しました。

 映画「精神0」は岡山市で診療所を開く精神科医の山本昌知さんを追ったドキュメンタリーです。80歳を超えて引退を決意した山本さんが妻の芳子さんとの生活に戻っていく様子をカメラは記録します。

(お客さんはー) 「夫婦愛をすごく感じて年取っていくことをそのまんま見せていただいた」

 「精神0」は岡山では当初5月2日に上映開始の予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で上映は延期に。代わりに想田監督が配給会社と打ち出したのが「仮設の映画館」というアイデアでした。  この取り組みは、単なるネット配信ではなく、料金の半分を通常の上映と同じように映画館に配分するというのもで、「経営が危ぶまれる小さな映画館を守りたい」という思いで始めました。

(想田和弘 監督) 「配信の常識からするとすごく多く観てくださってすごくありがたかったんですけど、同時に劇場の代わりにはまったくならないことを再確認する感じはありましたね。劇場で映画を観るっていうのは単に作品の内容を見るってことではなくてやっぱり体験なんで」

(お客さんはー) 「映画館に来ること自体が4カ月ぶりとかになるので、映画館で観るってすごく幸せだと思いまして」 「初めて今回映画館で観て、ものすごい集中力で観たので今へとへとです」

 感染対策として座席を1つずつ空けるなど以前と同じ状態ではありませんが、意外なよさもあったようです。

(お客さんはー) 「かえって観る方としては、隣が空間ということがすごく楽な感じで観られました」


 柏木プロデューサーの地元岡山が舞台の映画「精神0」。7月30日まで岡山市北区のシネマ・クレールで上映されます。

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