ホーム > KSBセレクション > 11月13日放送分「裁判官はその目を閉ざした ~高知白バイ衝突死 疑惑の証拠はどう裁かれたのか~」

KSBセレクション

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KSBが制作した作品の中から、受賞作品や反響の大きかったものを厳選して放送。
どの作品も制作者が熱い思いを抱き、独自の視点で迫った珠玉の一品です。

11月13日(日)深夜1時10分から放送再放送:11月22日(火)深夜2時25分から放送

裁判官はその目を閉ざした~高知白バイ衝突死 疑惑の証拠はどう裁かれたのか~

一次放送日
2015年2月8日(テレメンタリー2015)
受賞歴
本作を含む「高知白バイ衝突死を巡る検証報道」が第52回ギャラクシー賞・報道活動部門で最優秀賞

制作者より

「高知白バイ衝突死」を追ったドキュメンタリー第4弾は、刑務所から出所した元バス運転手・片岡晴彦さんが求めた、裁判のやり直し「再審請求」がテーマです。
番組の冒頭では、出所直後の片岡さんの様子と、冤罪で長期の服役を余儀なくされた足利事件の菅家さんらの声を伝えました。証拠の“ねつ造”疑惑の検証や、裁判所からの異例の提案など、ともすればテクニカルな議論に目がいきがちな今作ですが、裁判によって、人生を大きく狂わされる人がいるのだということを忘れてはいけないという思いからです。
4年に及んだ協議の中で、裁判官はどんなことを考えたのか?司法のあり方について考えるきっかけになれば幸いです。

(取材・構成 山下洋平)

番組内容

2006年、高知県で起きた白バイとスクールバスの衝突死事故。「止まっていたバスに猛スピードの白バイが突っ込んだ」という生徒らの証言にもかかわらず、証拠写真に写ったブレーキ痕や同僚の白バイ隊員の証言から、バスの元運転手・片岡晴彦さん(61)は「安全確認を怠り車道に進入した」罪で、禁錮1年4カ月の実刑判決を受けた。
2010年、刑期を終えて出所した片岡さんは高知地裁に裁判のやり直しを求める再審請求を行った。

裁判所・検察・片岡さん側による非公開の三者協議の中で、証拠写真のネガフィルムが開示。画像解析の権威、千葉大学の三宅洋一名誉教授が「ブレーキ痕や路面のえぐれは、液体やチョークなどで人為的に偽造したと疑わざるを得ない」などとする鑑定書を裁判所に提出した。

しかし、2014年12月、高知地裁は「証拠のねつ造など不可能。裁判をやり直す必要はない」として片岡さんの再審請求を棄却した。
いったん協議を打ち切った後になって、裁判官が「バスは止まっていたが、タイヤ痕は本物」とする新たな可能性について提案するなど、異例の展開を見せた末での結論だった。

足掛け8年に及ぶ独自の調査報道で、〝真実の究明〟に目を閉ざしているとしか言いようがない裁判官の姿勢を世に問う。

※番組内容は取材当時のものです。

関連ホームページ

■KSBスーパーJチャンネル 高知白バイ衝突死シリーズ動画
http://www.ksb.co.jp/newsweb/series/kochi


■書籍「あの時、バスは止まっていた 高知『白バイ衝突死』の闇」
(山下洋平著/SBクリエイティブ刊)
http://www.amazon.co.jp/dp/4797353899/(Amazon.co.jp にリンクします)