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認知症を伝える岡山の劇団が初の県外公演 92歳になった看板俳優の介護生活描く

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 老いや認知症をテーマに岡山で活動する劇団OiBokkeShi(オイボッケシ)が20日、初めて熊本で公演しました。公演前日は、看板俳優の「おかじい」こと、岡田忠雄さんにとってある大事な記念日でした。

 19日、劇団OiBokkeShiが初の県外公演の舞台、熊本に到着しました。看板俳優は岡田忠雄さんです。初の県外公演で上演するのは、岡田さんが認知症の妻を10年以上介護する実生活を演劇にしたものです。  翌日の本番に向けてリハーサルです。

(劇団OiBokkeShi 主宰/菅原直樹 さん) 「岡山以外で公演できることもそうですし、岡田さんとまた思い出のある熊本でこういうふうに公演できるのがうれしいですね。」

 今回の公演は、医療技術者や看護師などを育てる熊本保健科学大学と熊本県立劇場が企画しました。

(熊本県立劇場/嶺浩子 さん) 「演劇を通した介護、認知症の方に対する介護とか岡田さんを見ていただいて、元気をもらってやさしい気持ちになって帰っていただければ」

 看板俳優の岡田さんは公演前日に92歳になりました。

(劇団OiBokkeShi/岡田忠雄 さん) 「こんな誕生会をしてくださるなんて、本当にね、今まで92回の誕生日で最高。今まで生きた日数なんて関係なく、0から始めます。新たな気持ちで明日舞台に立ちましょう!」

 92歳となって初の舞台。100人を超える観客が認知症介護の演劇に笑い涙しました。

(鑑賞した人はー) 「老いた自分として奥様を見ている岡田さんの思いを想像したりとか、すごいラブロマンスに見えました」 「今は人生100年といわれる時代なので、元気なシニアがうまくまとめていくことが必要だと改めて思いました」

 新たな1年が始まった岡田さん。次の舞台に思いを馳せています。


(劇団OiBokkeShi/岡田忠雄 さん) 「日本全国、体が健康だったら呼ばれるところには地の果てまでも俺は行くよ」

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