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高齢者の足の確保が課題…15日投開票 岡山・浅口市長選

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 4月15日投開票の岡山県浅口市長選挙は現職と新人の一騎打ちとなりました。浅口市では高齢者の移動手段の確保が課題となっています。

(無・現/栗山康彦 候補) 「いろんな夢を皆さん方と語り、夢を作り、そしてその夢を絶対に実行してみせるという固い意志を持って、これからの市政に取り組んでいきたいと思っております」

(無・新/福田玄 候補) 「人口減少、少子高齢化、この文字が現す日本の縮図のような町になっている。今、あす始めなければ間に合わない問題が浅口には山積しています」

 浅口市長選に立候補したのは届出順に、現職で3選を目指す栗山康彦さん(63)と元市議で新人の福田玄さん(36)の2人です。

 浅口市は2006年に、金光町、鴨方町、寄島町が合併して誕生しました。3月末、人口は合併時より約3300人少ない3万5021人で、高齢化率は35.73パーセントです。

 浅口市で現在走っている民間の路線バスは、寄島ー里庄線と寄島ー新倉敷線の2つだけです。市は、地域の足の確保のため、2011年に無料の巡回バス「浅口ふれあい号」の運行を始めました。しかし、定員は14人、6つの路線全てが週2日のみの運行と不便さも残ります。

(利用者は―) 「もうこれだけが私の足ですから。これ(運行)に合わせてくるようにしとるんです。(タクシーは)無駄な金じゃと思って市のバスを利用させてもらってる。こまい(小さい)バスじゃようけ乗ったら困るわね、定員が」 「バスが来ない曜日はどうするんですか?出ないの」

(無・現/栗山康彦 候補) 「高齢者の買い物難民、病院難民という声が聞こえてこないように、きめ細やかないわゆるふれあい号の増便していこうと」

 現職の栗山さんは浅口ふれあい号の増便やルートの拡大に取り組む考えです。人口減少対策については、雇用の創出に向けた企業の誘致や工業団地の整備を進めたいとしています。


(無・新/福田玄 候補) 「若い世代が帰ってきやすい町を作る、同時に帰ってきた若者20年後30年後は自分たちが高齢者になるということですから、公共交通の政策しっかりと訴えていきたいと思っています」

 新人の福田さんは、乗り合い型のタクシーを追加で整備するほか、高齢者が歩いていける場所に小さな商店を増やしたいとしています。  また、人口減少対策として給食費の無償化や18歳までの医療費の無料化を掲げています。

 浅口市長選挙の投票日は4月15日で、即日開票されます。

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