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〈新型コロナ〉「こんぴら歌舞伎」の中止受け…町や宿泊施設から“悲しみの声” 香川

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 36回目にして初めて「中止」となりました。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため4月に予定されていた「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の中止が決まりました。  香川県琴平町ではいろんな影響が出ています。

(香川・琴平町/片岡英樹 町長[20日会見]) 「断腸の思いで、本当に苦渋の選択ではありましたが、今回の歌舞伎公演につきましては新型コロナウイルス感染防止に重きを置きまして、中止する判断といたしました」

 3月20日、琴平町の片岡町長は舞台の「金丸座」が小さく換気が悪いこと、町民から不安の声が上がったことなどを理由に今年の公演を中止すると発表しました。

(四国こんぴら歌舞伎大芝居事務局/柴川涼平 主事) 「やはり1年に1回のイベントなのですごい楽しみにしていたという方が多く、本当残念ですというお話を聞いております」

 公演まで約2週間と迫っていた「こんぴら歌舞伎」。町では数千万円かけてのぼりや、ちょうちん、チケットやチラシなどを準備していました。

(四国こんぴら歌舞伎大芝居事務局/柴川涼平 主事) 「一大イベントがなくなったので、これを次どう立て直すかというのが大きな課題だと思います」

(記者) 「来月この金丸座で行われる予定だった四国こんぴら歌舞伎大芝居、公演間近の中止を受けて各方面から悲しみの声が聞かれました」

 金刀比羅宮の参道にある「金陵の郷」は毎年、お練りの出発・到着地点となっています。  ここでは4月10日に予定されていた「お練り」に間に合わせるため、急ピッチで瓦のふき替え工事が進められていました。

(金陵の郷/臼井満 村長) 「この後ろのところにステージ作りまして、セレモニーをやりまして出発という形になりますので、それを楽しみにしてるお客さんはかなりいらっしゃいましたので非常に残念ですね」


 また、影響は周辺の宿泊施設にも及んでいます。

(つるや旅館/小寺達也 社長) 「3月は琴平にとっても家族ぐるみも多い観光シーズンになりますので、歌舞伎が中止ということで3月4月と、この先思いやられるような次第でございます」

 参道入り口にある「つるや旅館」。今年も公演期間は、8割以上予約で埋まっていましたが20日の中止発表を受けてキャンセルが相次ぎ現在、4月は1割ほどしか予約が入っていません。  今は、少しでも宿泊客を増やそうと通常の半額の料金で宿を提供しています。

(つるや旅館/小寺達也 社長) 「来ていただいたお客様にはしっかりしたお接待をしておりますし、本当にご安心して来てほしいんですけど、なかなかこればっかりは難しいかなと思いますね」

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