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【聖火ランナー企画⑤】幻の東京五輪の年に生まれた79歳男性 平和への思いを胸に走る

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 東京オリンピックまであと5カ月となりました。岡山では5月に聖火リレーが行われます。岡山を走る注目の聖火リレーのランナーをお伝えします。  戦争の影響で実現しなかった幻の東京オリンピックの年に生まれた男性です。現在79歳、平和への思いを胸に走ります。

Q.のどかな場所ですね 「はい。大変。奈義の(山々の)姿が見えるし滝川のせせらぎも聞こえて、大変気持ちのいい場所ですよ」

 岡山県の実行委員会が選出した最高齢の聖火ランナー、岡山県勝央町の植月佐廣さんは現在79歳です。

 近所をジョギングし本番に備えています。

(近所の人ー) 「元気で走られよんじゃな」 (植月佐廣さん) 「ぼつぼつ。ありがとう。なんとか足も腰も痛くないもんじゃから、頑張って走ってますよ練習で」

 植月さんが生まれたのは1940年。日中戦争の影響で実現しなかった幻の東京オリンピックの年です。

(植月佐廣さん) 「平和あってのオリンピック。今の安定した日本の平和を願うのみですね」

 大学を卒業して教師となった2年目に、東京オリンピックが開かれました。

(植月佐廣さん) 「本当に節目、節目に(オリンピックが)巡り合わせてきたような感じがします」

 2019年の同窓会では、70歳を超えた当時の教え子に聖火ランナーに選ばれたと報告しました。

(植月佐廣さん) 「生徒が大拍手、大喝采で。応援に行く言うて 拍手をしてくれましたから、私もホロっとするくらいうれしかったんですけども、どちらが生徒でどちらが先生かわからんぐらいに成長してます」

 現在は畑仕事が日課の植月さん。人生の節目で巡り合わせた3度のオリンピックとの縁、そして平和への思いを胸に、晴れ舞台を楽しみたいと語ります。


(植月佐廣さん) 「70年前に野山を走って石ころ道を走った。そのホコリをかぶる気持ちで私は走りたいと思いますね」

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