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豪雨で被災した川辺小学校が1年半ぶりに元の校舎へ 始業式の準備進む 岡山・倉敷市

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 2018年の西日本豪雨から1年半が経ちました。校舎が浸水し、プレハブ校舎で授業をしていた倉敷市真備町の川辺小学校は8日、元の校舎に戻ります。小学校では始業式を前に準備が進められていました。

 川辺小学校の体育館では先生が7日朝から、大忙しで準備をしていました。打ち合わせも念入りです。

 8日は倉敷市内の他の小学校より1日遅い始業式。少しだけ緊張感も漂っています。プレハブ校舎で最後の授業となった12月20日。1年2組の教室にも元気な声が響いていました。

(川辺小学校 1年2組担任/石井梨紗さん) 「1月の8日、川辺小学校に来ますよね。ここではありませんよ。いい?初めてみんなが行くあっちの川辺小学校です」

 川辺小学校の教諭、石井梨紗さん。川辺小学校に来て2年目となった今年度は、1年生の担任です。

(石井梨紗さん) 「私の中で今、川辺小学校ってプレハブになってしまっているので思い入れはだいぶあるんですが、本校舎での思い出もしっかり作っていけたらなと思ってます」

 2018年7月の西日本豪雨で倉敷市真備町では、小中学校4校と高校・支援学校が被災しました。川辺小学校も1階が水没し、職員室にあった書類なども全て使えなくなってしまいました。

(石井梨紗さん) 「びっくりの一言ですよね。子どもたちからもらったものとかもあったのでそういうのは悲しい気持ち」

 2018年の9月から1カ月間は約15キロ離れた連島東小学校で、10月からは倉敷市真備町の薗小学校のプレハブ校舎で授業をしていました。

 終業式が終わりプレハブ校舎には引っ越し業者が入り、荷物を運び出していました。3学期、元の校舎に戻るための引っ越しです。ほとんどの先生は、川辺小学校で荷物を運び入れます。  石井さんは、新しくなった1年2組の教室にいました。


(石井梨紗さん) 「机と椅子、テレビとか大きいのが来たらどうなるかなと思って、今考えてて」

 プレハブ校舎より少し小さく感じる新しい教室。1からのスタートです。

(石井梨紗さん) 「ここから連島東小学校に運ぶ時は1年生2年生も何もなかったので、これだけ運ぶものがあるんだなと思うのはありがたいなとは思うんですけど、大変ですね」

 年が明け、7日。机や椅子は教室に入っていました。あとは少し、中を整えるだけです。1年生が川辺小学校に登校するのは8日が初めて。石井さんには心掛けていることが。

(石井梨紗さん) 「少しでも不安がないように、プレハブの時と同じように置きたいなと思って置いてはいってたんですけど」

 教室の中だけでも変化がないようにと考えていました。

(石井梨紗さん) 「前はこうだったのにみたいなのがないかなっていう心配もありますが、安心して過ごせるようにしていきたいなと思ってます」

 あとは児童を待つだけ。川辺を明るく照らす全校児童291の光が、1年半ぶりに戻ってきます。

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