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地元住民の要望で岡電バスが延伸 「高齢者の足」どこまで提供できるのか 岡山市

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 岡電バスの路線が岡山市北区尾上に新しくできたバス停まで延び、記念の出発式が行われました。

(記者) 「地元住民の要望により、尾上バス乗り場から約600メートル北に新しいバス停が設置され、バスが利用しやすくなりました」

 出発式には、両備グループの職員やバス路線の延伸を希望した住民ら約40人が集まりました。

 新しいバス停の名前は、「尾上かみ」。もともとの終着点は、「尾上しも」になりました。尾上町内会が住民の生活を便利にするため、バス路線を延ばしてほしいと岡山市に要望を出したことがきっかけです。

 花尻入口・尾上線は、「尾上かみ」から「岡山駅西口」までを260円で1日11本運行します。

(両備グループ/小嶋光信 代表) 「地元の人たちの声に応えていく。これは公共交通としては非常に大事だろうというふうに思います」

 出発式のあと、バスに地域の住民が乗り込み、運行する経路を走りました。

(尾上町内会 会長/石原悦男さん) 「スーパーが近くにないことと、内科医と小児科とかそういう病院がないんでね。そこへ通うのに車がない方はね、非常に不便をしてたんでね。非常に便利になりましたね」

 一方で、バス路線が延びても生活が便利にならない住民もいます。新設のバス停から歩いて5分の家に住む代々美和子さん(86)。去年に腰の骨を折り、長い距離を歩くことができません。

(代々美和子さん) 「道も狭いし、バス入らないからね。不便なとこですよ」

 普段は娘さんの車に乗せてもらわないと買い物や病院には行けません。

(記者) 「普段の買い物とか病院の用事は(新しいバス停から)行けますか?」

(代々美和子さん) 「まぁちょっと病院は無理でしょうね。病院はバス通ってる近くはないですからね」


 高齢者の足をどこまで実態に即して提供できるのか。難しい課題です。

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