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香川県の満濃池が国の「名勝」に指定へ ため池としては全国初 

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 「ため池」としては全国で初めてです。農業用のため池として国内最大の貯水量を誇る香川県まんのう町の満濃池が、国の「名勝」に指定される見通しとなりました。

(記者) 「ここ満濃池は、古くは平安時代に書かれた今昔物語にも登場します、その大きさから、『海のように見える』と表現されています」

 香川県西部の丸亀平野を流れる金倉川上流に位置する満濃池。水不足で困っていた地域のために約1300年前、西暦700年ごろに造られたとされています。821年には弘法大師・空海によって大規模な工事が行われました。  明治以降には3回にわたってかさ上げ工事が行われ、現在は農業用ため池として国内最大の貯水量を誇ります。

 国の文化審議会は、その歴史や池越しに讃岐山脈を望む美しい景観を評価して、ため池としては初めて「名勝」に指定するよう答申することを決めました。

 指定されるのは満濃池とその周囲の山、合わせて約264ヘクタールの予定です。今後は、文化庁の審議を経て、秋ごろ、正式に「名勝」に指定される見通しです。

(まんのう町生涯学習課/松下信重 課長) 「名勝指定になったらですね、保存活用計画というものを策定していく予定になっています。町内の方、また町外の方に広く知っていただいて、未来の子どもたちへつないでいこうと思っております」

 また、三豊市の紫雲出山遺跡が弥生時代の高地性集落を研究する上で重要な遺跡だとして、「史跡」に指定される見通しとなりました。指定されれば、香川県で最も古い「史跡」となります。

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