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香川県の児童相談所 児童虐待対応件数が5年連続で過去最多を更新

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 香川県の児童相談所が2018年度に対応した児童虐待が1375件で、過去最多だったことが分かりました。

 香川県では2018年度、高松市と丸亀市にある2カ所の児童相談所で1375件の児童虐待に対応しました。2017年度と比べて194件、16.4パーセント増えました。  一番多かったのは、「心理的虐待」の789件です。特に子どもが両親のけんかやDVを目撃するケースが増えています。  ほかに「身体的虐待」が355件、「ネグレクト、育児放棄」が212件でした。

 香川県は2019年4月、2カ所の児童相談所に「児童虐待対策課」を設置し、児童福祉司と児童心理司を増員したり、警察官を配置したりして相談体制を強化しました。

 また、香川県の児童虐待対応件数が5年連続で過去最多を更新していることを受けて、浜田知事は、児童虐待の対策を強化する方針を示しました。

(香川県/浜田恵造 知事) 「児童虐待の未然防止、早期発見、早期対応に全力で取り組んでいきたい」

 27日の会見で浜田知事は「痛ましい事件が繰り返されて児童虐待に対する社会的関心が高まり、児童相談所や警察への通報が増えている」と指摘しました。  特に2018年度、789件と最も多かった「心理的虐待」の対策として「関係機関に対する研修や県民向けの講演会を通じて周知や啓発を一層強化したい」と話しました。

 児童虐待を巡っては、2018年3月、香川県善通寺市から東京都目黒区に転居した船戸結愛ちゃん(当時5歳)が、両親から虐待を受けて死亡しました。この事件では、検証委員会が香川県の児童相談所の対応が不十分だったことを指摘しました。

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