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「頑張って自分のやりたいことをやっていけたら」 真備町で再開した美容室から成人式へ

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 14日は成人の日です。岡山香川の多くの自治体では13日に成人式が開かれました。西日本豪雨で被害を受けた新成人も倉敷市の成人式に参加しました。

 倉敷市真備町川辺にある美容室「Dolce」では、朝早くから成人式の準備が行われていました。

 真備町川辺で浸水被害に遭った小林未来さんは、幼いころからこの美容室に通っています。晴れの日にあわせ玉島長尾のみなし仮設住宅から美容室に来ました。

(新成人/小林未来さん) 「やっぱり来慣れたなじみのある店の方が来やすいし、思い通りのヘアにしてくれるかなって言うのを期待してきました」

 実は小林さんだけでなく美容室も被災しました。3年前に建て替えた店は天井近くまで浸水しました。

(Dolce店主/櫻木康代さん) 「状況を見てがく然とするというか言葉が出ない状況で、絶望的な感じがやっぱり最初はしましたね」

 店は12月7日に内装や備品をすべて新しくしてようやく再スタート。

 5人あった成人式の予約は3人がキャンセル、2人になりました。

(Dolce店主/櫻木康代さん) 「今年は2人だけなんですけど、まだ車も通っていない真備まで朝早くから来ていただいてほんと感謝しかないです」

(新成人/小林未来さん) 「ここにもともとお願いしていたので、戻らなかったらどうしようかなとかは心配でしたけど、戻ったんでありがたいです」

 ヘアメイクを終えた小林さんはみなし仮設住宅に戻って着付けをします。

 振袖は去年の春に購入。自宅1階は浸水被害に遭いましたが、振袖は浸水の前に1階から2階の子ども部屋にあげていたそうです。

(新成人/小林未来さん) 「どこに置いたかなって心配したけど、2階にあって浸かってなかったので、たまたまでもよかったなって奇跡的に。どうなるかなとは思いましたけど、結構いい感じにしてくれたのでよかったです」


 母の真美子さんも娘の晴れ着姿を楽しみにしていました。

(未来さんの母/真美子さん) 「美容院に行って着物着せてもらって、ちゃんと成人式行けるのかなあと思ってたんですけど、仕上げてもらって立派に行くことができてよかったなあと思います」

 倉敷市では5237人が新成人を迎えました。

 小林さんは同じ真備町出身の友達と成人式に参加しました。

(新成人/小林未来さん) 「人が多いなあって思いました。(Q.友達には会えましたか?)会えました。中でまた合流しようと思います」

(倉敷市/伊東香織 市長) 「倉敷の町を支え、そして社会を支える素晴らしい大人として頑張ってもらいたいと思っています。」

 式では西日本豪雨の犠牲者へ黙祷を捧げました。

 真備町に住民票がある新成人は211人。

 成人式では中学校ごとのブースもあり久しぶりの再会を喜んでいました。

(新成人/小林未来さん) 「大変なこともいっぱいあると思うんですけど、それも頑張って自分のやりたいことをどんどんやっていけたらなって思います」

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