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被災した子どもに太陽を!復興への思いを込める画家 岡山・矢掛町

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 絵の力で被災地に元気を届けます。岡山県矢掛町で、太陽の絵で被災地を勇気づけようとしている画家がいます。

 岡山県矢掛町の太陽美術館です。自宅を兼ねた美術館で、居間や台所など家のいたる所に太陽などの作品が飾られています。画家・大西幸仁さんの日課は、壁に書かれた桜に筆を入れることです。

(画家/大西幸仁さん) 「自分の体と同じように桜の木を描いてるんです、年輪が毎日毎日、墨で重なってると」

 大西さんが西日本豪雨のあとに描いた太陽の絵です。この絵も、大きな事故や災害、そして転機が訪れるたびに7回、上描きされてきたものです。

(画家/大西幸仁さん) 「2002年から魂という作品で描いてきたんですけど、その上から描いた絵ですんでものすごい思いがありますね。深い、あれ以上の絵は僕は描けない」

(記者) 「浸水して校舎が使えなくなった中川小学校です、グラウンドでは土砂を取り除き新しく土を入れ替えています」

 岡山県矢掛町では、西日本豪雨で中川小学校と保育園が浸水しました。今も約120人の子どもたちが近くの小学校などに通っています。

 大西さんはゲストティチャーとして、児童や園児に太陽の絵を描くことを教えてきました。

 西日本豪雨のあとには、子どもたちの描いた84の太陽と展覧会を開くなど、絵による復興支援を行いました。

(画家/大西幸仁さん) 「自分の人生の中でこんなに一生懸命、太陽を描いたことないと思うんですよ。そして、子どもたちがもし落ち込んだ時に、その絵を見てこんな元気があったんだなと思い出してほしい」

 その取り組みが評価され、矢掛町から表彰された大西さん。  10日には、芸術で町を元気にしようとイベントを企画していて、被災した生徒や児童など300人以上を招待しています。


(画家/大西幸仁さん) 「やっぱり子どもたちが早く立ち上がると、大人たちに連鎖するんです。だから子どもを僕を何とか元気にしてあげたい。本当に恵まれた時じゃなしに、打ちひしがれた時に芸術の意味があるんです」

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