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全壊住宅2500棟以上…豪雨で甚大な被害…復旧進まぬ地区も

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 今回の豪雨で全壊した住宅は、岡山県内で2500棟以上、浸水などの被害は1万3000棟以上と甚大な被害が出ています。被災者はそれぞれが復旧作業を進めていますが、地域によって状況はさまざまで、いまだに手がつけられていない住宅もあります。

 倉敷市真備町辻田の大学生、小松彩音さんは自宅1階が浸水。  それだけでなく、500メートルほど離れたアルミ工場の爆発で、窓ガラスがほとんど割れました。

(自宅が損壊した/小松彩音さん(20)) 「爆発の瞬間を見てて、火柱がボーンと上に上がってそのあとバチバチって火が落ちてきた」

 両親は仕事のため、妹や祖父母と1週間ほど片づけをしていますが、なかなか進みません。  家族6人が2階で暮らす生活。

(祖母/長谷川みどりさん(69)) 「こんな生活がいつまで続くのかのぉ。先は長い」

 小田川の決壊箇所の近くでは、特に住宅の被害がひどく、基礎だけが残されたものや、建築途中の住宅もあります。

(祖母/長谷川みどりさん(69)) 「天井が破けてね。このボールがどうやって入ったんでしょうって。みんな、不思議がってる」

 7月10日に自宅付近の水が引き、友人らの助けを借りて片づけを始めた長谷川さん夫妻。  10日経った20日も2人で自宅の片付けを続けていました。ただ、新たな問題に頭を悩ませていました。

( 祖母/ 長谷川みどりさん(69)) 「今度はここに住むか、住まないか、みなさん検討されているみたいで、うちなんかも住む、住まない言われるけど、んんー」

 岡山県によりますと、今回の豪雨によって県内で全壊した住宅は、分かっているだけで2530棟。床上、床下浸水はあわせて1万3000棟以上に上ります。

 倉敷市は17日から、被災住宅の状況調査をり災証明の発行のため、60人体制で行っています。  倉敷市には、り災証明の申請が19日までに5000件以上出されていて、22日までに調査を終えるとしています。


(倉敷市保健福祉課/尾崎真樹 課長) 「調査が遅れているのは申し訳なく思っている」

 ただ、2週間が経った今でも復旧作業が遅れている地区があります。その原因はいまだに引かない水と土砂。

(住民はー) 「水溜りは畑です。1週間ぐらい経って、やっと通れるようになって、それまではこの前の道も通れなかったので」 「水と土砂ですね。土砂がかなり邪魔している」

 復旧のめどは…

(住民はー) 「終わりはまだ全然いつになるやら、終わりがわからない状況ですね」

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